私たちの目にする世界には、もともとなにも意味がついていません。出来事にも、自分にも、なんのレッテルもついていないのです。
そこへ、自分が信じたとおりの意味をどしどしくっつけて、自分で自分を不自由にしてゆきます。それが自分の知覚する世界です。
日々、私たちはこのような自分の「知覚」のなかで生きているのです。
この映画「I feel pretty」は、決して「I'm pretty!」ではないのです。
私が私を pretty だと感じたからこそ、私は pretty なのです。それが自分の真実。
ぽっちゃり型のレネーは、綺麗になりたい願望はあるものの、いまひとつ自分を肯定的に受けとめることができず、「負け犬」というレッテルをはり自己嫌悪に陥っています。それが周りの人々の自分への見方にも影響を与え、ますます悪循環にはまりこむことに。
そんなある日、レネーは頭を強打したのです。そうしたら ・・・ あら不思議、私って美女?! すべてがOKに「感じられる」というオメデタイ状態に。
なにひとつ現状は変わっていないのに、ただ、ただ feeling pretty になっちゃったわけです。
自分が feeling pretty だったら、誰がなにを言おうが、どうであろうが、ただただ自分はサイコウなのです! そして、恐れを知らぬ超絶ポジティブさから、さらなる変化を巻き起こしてゆきます。
こころの底から信じる者は救われる!(笑) ・・・・ というわけで、冴えない女子からとびっきりのイイ女への変身ぶり(ファションのみならず、発する言葉から、ひとつひとつの身のこなしまで)にかなり笑えます(シンプルに信じるだけで、ここまで変われる?!)。
その一方で、完全に信じられなくなったときは地獄ですが・・・(汗)。
状況うんぬんよりも、結局は自分が「なにを信じているのか」ということが自分の体験にとってはとても重要だということがよ〜〜〜くわかります。
私たちは、ぜんぜんOK なはずなのに、自分で自分に不自由な魔法をかけて自分をドン底につき落としてしまうところがあるので、レネーのようにムダな魔法がとけたらよいのにね〜!
こころで信じることさえ変われば、ただそれだけでヨイのですよね。
笑えて、ちょっとホロリとして、元気をもらえる一本です♪
PS レネー役は女優さんではなく、コメディエンヌさん。日本でいったら、きっと渡辺直美さんのような感じなのでしょうか?? そのままでとってもキュートです♡