こころの学びをしてゆくとき、自分を癒そうとするとき、問題を解決しようとするとき・・・ いちばん大切なことは何ですか? と聞かれることがあります。
ズバリそれは ・・・ 「素直さ」かなぁと思います。
素直なこころの方は、プライドに執着することがないので、こころにためこんだジャンクをじゃんじゃん解放してゆくことができます。
私たちは誰でも、こころのまわりに城壁を築きあげて自分を守ろうとしています。その城壁を取り除かない限り、ゴミ屋敷になってしまったお城(こころ)の掃除もにっちもさっちもいかないのです。
しかし、学びたい、癒したいといいつつも、この城壁をガッチリと守っている方が多いのです。いざ近づこうものなら、攻撃されかねません。
学びも癒しも解決も、既存のものを取り壊すことこそが目的なので、ここを守ってしまってはもともこもありません。
まるで取手のない引き出し、ドアノブのない家 ・・・ 攻め入られないためには役立ちますが、なかをお掃除したいときには困ったことになります。
もし抵抗などなく扉がオープンであれば、あっというまにいらないものを吐きだして、身軽になったらそこに宝ものを発見することができるかもしれません。
学びがすすまない方、癒すことができない方、問題を解決できない方の共通点は、自分の間違った正しさにしがみつき、それをかたくなに守ろうとしてしまうこと。
「自分の考えこそが正しい」ということが前提となるので、進むことよりも守ることにエネルギーを費やします。そうなると、不必要なものを手放すどころか既存のものを守ってしまいます。
自分こそが間違っていた、だから苦しいのだ、と気づけなくてはならないのです。
「自分が自分を苦しめていた。だから、間違いをリセットしたい!」と素直に認めてしまえる人は早いです。
どうせここにいる全員が、ものの見方や感じ方については決定的に間違っているのですから(全員ですよ〜!みんなで間違っているならコワくない!笑)、そこに執着して時間とエネルギーをムダにするより、すべてを開け放してしまったほうがよいのです。
間違っていました!とさえ言ってしまえば、ゴミ屋敷がきれいに片づけられて、光がみちあふれた安らかな空間を手に入れることができ、そこにこそ自分が望んでいた答えがすでにあることに気づくことができます。
私たちの高い自己であるハイヤーセルフは、私たちの「変わりたです!」というこころからのひとことを待っています。
そのひとことが発っせられるまで、なにひとつ無理強いせずに、たとえ泥沼の格闘でさえも味わい愛でてくれるのです。
「そんなのひどいじゃないですか、さっさとひっぱりあげてくれればいいのに!」って?
どんな状態であろうとも、私たちにとって自分の意志でないことはなにひとつないからです。その意志は、いつも大切に尊重されています。
私たちにとってあまりにも昔にくだした決断は、自分でも何を決めたか思い出せなくなっているのです。だから、泥沼の格闘であっても今それをしているならば、その昔それを愛していて、望んでいたらしいのです。
いったんこころに決めてしまったことは、もう一度自分で決め直すことによってしか流れを変えることができません。
だから、決め直すことこそがセラピーのお役目であり、決め直せばハイヤーセルフは全力でバックアップしてくれるのです。
セラピーのなかですることは、自分が無意識のうちに執着している苦しみのプログラミングに気づいて手放すこと。(この苦しみのプログラミングこそが、ゴミ屋敷にたまっているゴミです!)
片づけるためには、いさぎよく「間違っていたけれど、正す意欲はあります」と言えるならば、
ハイヤーセルフの大いなる力を自分のものとして、無意識のうちにためこんだこころのジャンクをくまなくお掃除してもらうことができます。
すると、そこに見たこともないような宝が輝いていることにびっくりするかもしれません。
ということで、自分の問題を解決したい、ラクになりたい、より幸せになりたい、というときには、とりあえず白旗をかかげましょう。「私は完全に間違っていました~!自分を正したいで〜す!」と。
ここからスタートすれば、スポンジが水を吸うがごとく天からやってくるサポートを自分のものにすることができます。
素直になれれば、川の流れをボートに乗ってスイスイと運ばれていくように少ない労力で進めるものです。
手こぎのオールという「自分の正しさ」は手放して、すべてを委ねて、ほんとうの自分にむかってハイヤーセルフのラクちんモーターでスイスイ進ませてもらいましょう!
自分が扉を開きさえすれば、あとはハイヤーセルフが強力なお掃除ロボットでじゃんじゃんお片づけをして正気にもどしてくれるのですから!あとはおまかせです。
素直さだいじです♡
(「気づきの日記」バックナンバーはこちら: 古川 貴子/ ヒプノセラピー・カウンセリング )