こころはつねにおしゃべりで満ちています。
そこで、こころのおしゃべりをスルーして、こころを静かにする習慣をもってみましょう。
なぜなら、こころの声は火のないところに煙をたたせる天才だからです。
こころの声に耳を傾けつづけていると、なんでもないことがみんな問題となってしまうのです。
たった今、問題に感じていること・・・ それは、こころの声が「それは問題だ」「そんなんじゃダメだ」と言ったのではないでしょうか?
こころの声は、なんの問題もないところに平気で問題をでっちあげ、さもほんとうのことのように見せかけるのです。
問題に直面しているとき、よくよく調べてみると、
結局は自分のこころの声が「そりゃ、まずいんとちゃいますか?」「ダメっしょ、ぜったい」「いったいどうすんの?」「はずかしいなぁ〜」と、目のまえで起きていることにダメだしをくり広げているのです。
ほんとうはそれでOKであるにもかかわらず・・・。
私たちは自分のこころの声を無条件に信頼してしまっているので、もちろんそれが間違ったダメだしだとは気づかずに、すぐさま「まあ、どうしましょ?」「たいへん!」「なにか手をうたなくちゃ」「ほんとうに私ってダメだわ・・・」とアセりまくり、自信を失い、そして問題として認識されアタフタと解決に走るのです。
こころの声は終始、ダメだしにあけくれています。それしかやることがないからです。
でも、それを真にうけるかどうかは、自分自身の自由でもあるのです。
そもそも、こころの声はほんとうの自分の声ではありません。ニセものなのです!ほんものの自分には声がありません。
こころの声は混乱しか招かないと覚えておきましょう。まったくもって、ほんとうのことは語らないからです。
むしろ、こころの声をいさぎよく無視して静まったときにこそ、はじめて高い自己であるハイヤーセルフからの導きがあらわれることができます。
でも、ハイヤーセルフの導きはエゴのように声をもっていないことのほうが多いのです。言葉としてではなく、ただ直感として確信するのです。
もちろん声として受けとることもありますが、決して怖がらせたり否定的な表現をすることはありません。
ハイヤーセルフからの声なき導きを受けるためには、こころの波だちであるおしゃべりを鎮めてシンとしている必要があります。
ハイヤーセルフに導かれるために、まずはうるさいエゴの声をスルーする習慣をつけましょう。
アタマのなかのおしゃべりに気づくようにして、それに気づいたら「おお〜、ウソつきさんがしゃべってるわ」と静観することで勝手におさまってきます。
そしてこころに静けさのスペースができたとき、ハイヤーセルフに委ねる気持ちをもって、ただリラックスして自然体でいましょう。
自分で頑張らずに明け渡して導かれる感覚をもつことで、自然とものごとがスムーズに流れるようになります。そして、より平和な世界を目にすることができるようになってくのです。
(「気づきの日記」バックナンバーはこちら: 古川 貴子/ ヒプノセラピー・カウンセリング )