その月々によって、いらっしゃるクライエントさんに特徴があったりします。
男性ばかりの月もあれば、ご相談者がオール28歳とか、相談内容がオール「浮気」などなど。クライエントさん同士が申しあわせたの?! と疑いたくなるほどシンクロしていたりするのです。
9月は ・・・ みごとに「タロット」月間でした。
いらっしゃるクライエントさんが口々に同じことをおっしゃるのです。「最近、YouTube のタロットに中毒的にハマっていて、やっているうちに身も心も具合が悪くなってきました・・・」と。
YouTubeでさまざまな動画が見られるようになり、タロット占いもわざわざ占い師さんを訪ねなくとも簡単にできるようになったのですね。
あまりにも手軽にできるので、ちょくちょくのぞいているうちにすっかり依存状態になり、占いの結果を見てはいちいちザワザワする・・・と。
タロットじたいはまったく害のあるものではありませんが、大切なのはその使い方です。出てくる札には不吉な雰囲気のものもあるので、どのように解釈するのかが大切になってきます。
そして、タロットに依存してしまう心理とは・・・ それは、過去に思い残しがあるため、現在がもの足りなく感じ、じゃあ未来はいったいどうなのよ?!少しは変われる? と未来ばかりに期待してしまうのです。
タロットはそのときの自分のこころを投影しているだけなので、いくらひきつづけてもこころを変えることはできません。むしろ、タロットを見て、今の状態に気づき、ではどう対処するのか、が大切になってくるのです。
タロットをひきながら未来を気にすれば気にするほど、たった「今」という自分が真に存在している時間軸からパワーが失われてしまいます。
未来は存在していないので、そこにいくらパワーを注ごうとしてもパワーは帳消しになってしまいます。
私たちがいるべき時間軸は唯一存在する「今」だけで、ここにこそすべてに変化を起こすためのカギが存在するのです。
過去を悔やんだり未来を心配することは、すっかり「今」がお留守になるので、まさに「今」から力が失われ、すっかり消耗しきってしまうのです。
そして、何度未来を心配しても、そこには変化を起こす手がかりは存在しません。
こころにとっていちばん健康なことは、しっかりと「今」に足をふんばること。
でも、「今」にいると不安や感じたくない感情に出くわす、ということもありえます。
そのときはまさに、今のこころをお掃除してくださいね、いらない感情を認めて、素直に手放し、安らかにすっぽりと「今」に向きあえるようにしてくださいね、というメッセージなのです。
「今」にいたくない理由を認めて、それを手放してあげる必要があるだけです。
そして、いらないものを手放したら、まったく怖れとは無関係の真の自分を思い出すことができるように、高い意識(ハイヤーセルフ)の力をかりましょう。
変化は真に存在する時間軸「今」のなかでしか起こすことができません。
存在しない過去や未来にとらわれることなく、しっかりと「今」に向きあって、ここから確実な変化を起こしましょう。
たった「今」、自分のこころが誤作動して起こしている間違い(後悔、罪悪感、無価値観、虚無感・・・)を修正することによって、すべてが変化してゆきます。それぐらい「今」にあるこころにはパワーがあります。
そして、タロットでどんなカードが出たとしても、こわがらなくって大丈夫です。
なぜなら、エゴが紡ぎ出す残酷なストーリーでは「死神」やらこわいカードが不吉なことを伝えていましたが、今や私たちは自分を完璧に守ってくれるハイヤーセルフの光のなかで安らいでいます。
ハイヤーセルフはそんなこわいカードさえも、いちばんステキな贈ものへと魔法をかけて見せてくれるのです。
そのためには、しっかりと「それが見たい」と伝えてみましょう。
タロットのカードはなにが出ても大丈夫! ハイヤーセルフとともに見て、ステキな贈ものを受けとる機会にしましょう♪
(「気づきの日記」バックナンバーはこちら: 古川 貴子/ ヒプノセラピー・カウンセリング )