ひたむきな少年たちのちょっと泣ける友情もの・・・かと思いきや、舞台はアフガニスタン、そして少年から大人へと時をこえた物語。
強い絆で結ばれていた二人の少年。しかし、純粋さゆえの残酷さから、ある出来事によってふたりの友情はあっけなく失われてしまいます。いちばん自分を気づかい愛してくれていた人をふみにじってしまうのです。
少年の一人はアメリカに亡命し、それから二十数年。そこに一本の電話が入ります。昔の親友の消息について。そして、電話をうけたその青年は愛する家族をも残して、かつての親友のためにタリバン政権下のアフガニスタンへと向かいます。親友は、もうこの世にいないにもかかわらず・・・。
長い時がたって、やっとんほんとうの答えが出ることもあるし、見えなかったものも見えてくる・・・。だからこそ、人生は深みがあるし愛おしいのでしょう。
予想外に泣けました。
涙壷度: ★★★★☆(ハンカチ必携)