シューマン、ベートーヴェン、ショパン・・・と自伝的映画が作られてきましたが、待っていましたセルゲイくん!「ラフマニノフ」の登場です。わたしの大好きな作曲家のひとり。
雄大なロシアの大地を感じさせながらもどこか深い悲しみをたたえた美しい旋律、「ピアノ協奏曲第二番」と「パガニーニの主題による狂詩曲」がわたしのお気に入り。
「協奏曲第二番」は、すでに古典となった映画「逢いびき」に使われていたり、ナチス下のユダヤ人家族の悲劇を描いた「遠い日の家族」でも耳にしました。そう、ドラマチックなストーリーをさらに盛りあげます。あと、エリック・カルメンが自作の曲の中にも上手にアレンジしていましたっけ。
「パガニーニの主題・・・」が使われていた映画「ある日どこかで」は、時空をこえたまか不思議なラブ・ファンタジー。切なくて哀しくて涙・涙でした・・・。
今回の映画でラフマニノフを演じている俳優さんはかなりラフマニノフっぽい。もう少し痩せて神経質さがましたら上々でした。プロのピアニストさんばりの雰囲気と、指さばきはお見事!
映画の中でラフマニノフの曲はフルには堪能できませんが、あちこちにちりばめられた美しい旋律にふれるときっともっとラフマニノフが聴きたくなることでしょう。