みなさま、とっくにご覧になっている方も多いと思います。
映画好きのわたしにしては珍しく、かなり久方ぶりの映画鑑賞です。
こどもの頃、部屋に並んでいた「少年少女世界文学全集」の中で、ある時期、「ああ無情(レ・ミゼラブル)」ばかり好んで読んでいたことがありましたっけ。
ジャン=バルジャンという刑務所から出所してきた男に一夜の宿を提供する神父。しかし、まんまと大切な銀器をジャン=バルジャンに盗まれ、でも神父は「それは彼にあげたものだ。そして、ここに彼が忘れて行ったものがある」とさらに銀の燭台までもをさし出す、というくだりは覚えていました。というか、それが物語のほとんどのような気がしていましたが。
とんでもない(こどもバージョンではいろいろはしょってた?)、じつはこの先にいろいろドラマがあったのですね。
例のくだりは映画がはじまってものの数分であっというまに終了。そこからが長い。でもさすがミュージカル。とてもテンポがよく仕上がっていて、まったく長さを感じさせませんでした。(ミュージカルを好まれない方には、ちょっとはしょりすぎに感じるかもしれませんが。)
今までのミュージカル映画って、どこか歌声がちんまりしていて、場面の臨場感とのギャップがぬぐえなかったのですが、ついに演じながら歌う、本来のミュージカルな映画の登場となりましたね。音程なんてへっちゃら!そのときの感情でおしきっている感じです。
ヒュー・ジャックマンがこんなに歌えたとは。それにマッチョのイメージがありましたが、ソフトな役柄もマッチしていました。ヘレナ・ボナム=カーターはティム・バートン監督と結婚してから特殊メイクの常連となり、ついにはこの映画にまで・・・(汗)。
ただ、ヴィクトル・ユーゴーにお願いしたいのは、シャベール警部をあそこで死なせず、「許し」のポジティブな連鎖を続けてほしかったな〜。
長い映画でしたが「やっぱりミュージカルは好き♪」と思える映画でした。
さて、テディベア好きとしてはちょっと気になった「Ted」(うちのクマたちもこんなになったらどうしよう・・・)。こちらはそのうちDVDで・・・。