高校生のレオは、生まれたときから目が見えない。
幼なじみのジョヴァンナや、心配性だけど優しい両親、すべてを受けいれてくれるおばあちゃんに囲まれて、なんの不自由もなく穏やかな日々をすごしている。
いつもレオに寄りそっているジョヴァンナは、盲導犬とからかわれようが、あうんの呼吸でサポートしてくれる相棒であり、親友であり、彼女のような、何でも話せる信頼のおける存在。
そんなある日、転校生のガブリエルがやってくる。
男の子といえば、レオにとってはからかいにやってくるうっとうしい存在だったけれど、ガブリエルはレオをはじめて対等に扱ってくれる男友だちになる。
しばらくは三人で過ごしていたものの、ガブリエルはレオを自転車に乗せたり、映画に連れ出したり、ダンスを教えたり ・・・ ふつうの男の子らしい時間をともにする。レオにとっては、すべてがはじめてのわくわく体験。
すると、ともに過ごしていたジョヴァンナとの関係が変わりはじめる。ジョヴァンナはおきざりにされたように感じて、ガブリエルと過ごすことも・・・。
お互いに正直になりたいのに、遠のくばかり。
あるパーティの夜、ファーストキッスに憧れるレオに、ゲームでチャンスが巡ってくる。けれども ・・・ あ"〜 レオ!それは女の子じゃない、犬よ〜、犬!(レオ、あやうし☆)
はたしてレオのファーストキッスの行方は??
なにがほんとうかわからないまま、自分がでっちあげた考えのなかに自分を閉ざしてしまうとき、私たちはどんどん孤独にみじめになってゆきます。
いつだって、自分の気持ちに正直でいられるときは、自分もまわりもともに自由になれる。
こころを開いてつながれば、いつでも癒しがもたらされるのです♡