22-07-23 ざわざわはギアチェンジのサイン

 

クルマを運転しているとき、速度をだしすぎるとアラームがお知らせしてくれます。

方向を間違えば、ナビが正しいい道順を教えてくれます。 

だからこそ、あれこれ気にすることなく、ドライブを楽しむことができるのです。

クルマ同様、私たちにもさまざまなアラームやナビが搭載されているのをご存知でしょうか?

たとえばアラーム。

「速度を落としてください」「方向を変更してください」などというダイレクトなアナウンスはありませんが、それでもお知らせはちゃんとやってきています。

そのお知らせとは ・・・ ざわわさする感じ、どきどき落ち着かない感じなどという、自分のこころが波だつ感じや、怖れ、居心地の悪さ、という感覚です。

怖れや居心地の悪さを感じるとき、それは「このまま同じように走りつづけないでください、走り方や方向など、なんらかの変更が必要です!」というお知らせなのです。

それは、「もう、今までのやり方は通用しなくなります」「もしつづけるなら、良くない状態になってしまいます」と警告してくれているのです。

しかし、たいていの場合、ぞわぞわ、ざわわさ、どきどきという怖れを感じはじめると、私たちは「こんな気持ちは感じたくない!」といわんばかりに、さらにアクセルをふみこんで、そのまま走り抜けようとしてしまいます。

アラームに抵抗して、「突っ走ればどうにかなるだろう」とばかりに、さらに同じルートのまま速度をあげて進んでしまうのです。

まさか、自分を助けるための大切なアラームが鳴っているとは思わず、今までと同じやり方で疾走してしまうのです。

ぞわぞわ、ざわわさ、どきどき・・・という怖れのアラームを感知したら、抵抗したり誤摩化したりせずに、いったん受けいれて、まずは止まってみましょう。

「これは、もう今までのやり方では通用しない、ということを教えてくれている。同じやり方をすれば、難しい道に入りこんでしまう。早く教えてもらえてよかった!」と感謝のこころでで受けとめます。

そうなのです、ぞわぞわ、ざわわさ、どきどきという感覚は、安らぎである私たちにとっては異質の状態なので、それは「自分自身からはずれていますよ!」という異常事態宣言なのです。

しかし、私たちはそのアラーム音の鳴りっぱなしにかなり慣れてしまっているようです。

なぜこのまま進んではダメなのでしょうか?

それは、自分が自分をみくびっていること、裏切っていることに気づいていないからです。本来の自分自身を完全に忘れて、別物になりきってしまっているのです。

本来の自分がいないからこそ、不安な気持ちになってしまいます。そして、怖いから、手っとりばやくどうにかなりそうなものに飛びついてしまいます。しかし、それらはいつも解決策にはなりえません。

なぜなら、自分自身でつくりあげた架空の不安にこころを奪われているので、自分のこころを正常に戻すことでしか解決ができないからです。

もし本来の自分自身でいられるならば、自分のこころに備わっている強さ(光)こそがすべてを照らして、正しくしてくれるのを信じることができるはずです。

でも、自分が失われている状態では、その強さも丸ごと失われてしまっています。

さて、どうしたらいいのでしょう?

すべてのちからの源である本来の自分自身が失われているのなら、まずはほんとうの自分をちゃんと覚えていてくれている存在とつながることが先決です。

私たちにとって、自分を導いてくれるナビゲーションシステム、あるいは安全装置とは、いつどんなときでもほんとうの自分を覚えていてくれて、自分の強さを取り戻させてくれる高い自己(ハイヤーセルフ)という存在なのです。

なによりもまず、その存在とつながり直し、本来の自分を取り戻す必要があります。そのためには、ハイヤーセルフを自ら招き入れ、こころの中につながるためのスペースをつくってあげましょう。

それは、外に向いていた注意を自分のこころの内側へと向けてあげることです。こころの内側において、私たちはハイヤーセルフとコンタクトをとることができます。

そして、静かにしてみましょう。ハイヤーセルフの導きはとても穏やかなので、こころを鎮めて落ちつくことでつながることができます。

そして、本来の自分の強さのなかですべての完全さを目にすることができるように、ハイヤーセルフに恐れて混乱しているこころを正してもらいましょう。

自分から「ハイヤーセルフにつながりたい、導きを受けたい、正してもらいたい」という自主的な意思をもつことによって、ハイヤーセルフとのチャンネルが開かれます。しかし、自分から望まなければ、導きを受け取ることはできません。

そして、いま自分がするべき必要なステップがあるのであれば、自分にわかるようにそれを教えてもらいましょう。

尋ねたあとは、信頼してこころを開くことです。自分で勝手にものごとをいじくりまわすことはせずに、ただ静かに今の現実から数歩下がって、静かに導きを待ちましょう。

ハイヤーセルフは、「あなたはものごとを正しく見られないために、自分で自分を怖がらせています。まずは、あなたのこころの間違った方向性を正すために静かになってください。そして、正しく進むために、その静けさのなかで私の指示に身をゆだねてください」と、完全な自動操縦(明け渡し)システムのなかで優しく導いてくれます。

安心して委ねてみましょう。 

ずっと心配しつづけている、怖れつづけているということは、心配と怖れを握りしめて執着しているということです。両手から心配も怖れも手放して、自分をからっぽのスペースにしてみましょう。

なかなかこころを鎮めることができないときは、しばらく呼吸に注意を向けてみます。ゆっくりと鼻から息を吸って、一回止めて、さらにゆっくりと吐く、という腹式呼吸に集中することで、固まってしまっていた注意がほどけ、握りしめていたものを手放しやすくなります。

ハイヤーセルフはあなたに、「これは、あなたが自らつくりだした状況です。しかし、あなたにはもうふさわしくないことに気づいてください」「これではない、安らかな現実を望むのだということをこころに決めてください」「あなたが新たに選びなおす意思をもってください」と教えてくれています。

ハイヤーセルフの導きは、いろいろなところにやってきます。

知り合いの誰かのひとことや、テレビやラジオから聞こえてくる言葉や、道ですれ違う人のおしゃべりなど、メッセージはあちらこちらにやってくるのです。

あるいは、たまたま目に飛びこんできたなにか、突然ひらめくなにか、こころが広がる感じがするなにかに気がついてみましょう。

ぞわぞわ、ざわわさ、どきどきという修正のアラームが鳴りだしたら、その怖れの感覚にホンロウされて走りまわることはせずに、それは「自分にとって善き知らせ」であると受けとめます。そして、静まることによってハイヤーセルフとつながり、スムーズに軌道修正を行いましょう。

静けさのなかでこそ、方向転換のための道標があらわれ、力を抜いてスムーズに修正を行うことができます。 

まるで夜の飛行場で機体を誘導するランプが整然と光を放つように、サインのひとつひとつをたどってゆくと、闇のなかでも今までとは違うルートに導かれた自分に気づくのです。

もちろんそのルートは、ハイヤーセルフに守られ、また自分の真のちからにも守られたルートです。それは、こころ安らかで優しく、楽しい、そして自分にとってたやすいルートです。かならずや自分もまわりも笑顔になることができるルートなのです。

まずは、アラーム音(ざわざわな感じ)に怯えることなく、ただお知らせに気づいて、「過去にはこの道を望んだかもしれないけれど、私は今それを手放してただ導きに従う」と、安らぎのなかでこころを開いてみましょう。

あとは、ハイヤーセルフがすべてを整えてくれるでしょう。 

このようにハイヤーセルフの導きに従うことで、自分のカルマのように見えていた出来事さえも、そこからラクラクとルートを変更し、ストーリーを変えてもらうことができます。

ギアチェンジのサインがきたのなら、ハイヤーセルフの導びきのもとで自分にふさわしい幸せなルートへと切り替えを行ってもらいましょう♪

 

 

「気づきの日記」バックナンバーはこちら: 古川 貴子 ヒプノセラピーカウンセリング