私たちはつねに未来のことを心配したり、過去のことをあれこれ思いあぐねたり、さまざまな混沌とした思いでこころがいつも占領されています。
「この先、(仕事、体調、家族、お金、人間関係・・・)をどうしたらいいんだろう?」「あのとき、こうしておきさえすれば・・・」「あんなことは起きるべきじゃなかった」「あの人はいったいどう思っていたんだろう?」・・・。
すべて、存在しない時間について気にやんでいるのです。
残念なことに、私たちは「いまここ」というリアルなときから離れてしまうと、心理的にも体調的にもバランスを崩してしまいます。
なぜなら、真の自己の力の源は「いまここ」であり、「いまここ」にしかないからです。
過去や未来へと思いがふらふらすると、自分自身がコンセントから抜けた状態になってしまい、力や豊かさ、安らぎの供給が止まってしまい、えらく消耗した状態になります。存在じたいが干上がってしまうように感じるのです。
ほんとうは、ものごとはとてもシンプルです。
シンプルだからこそ省エネであり、こころもからだもムダにすりへることがありません。
あるのは「いまここ」だけ。
「いまここ」だけがリアルであり、いのちに満ちています。
だから、「いまここ」だけのお相手をいたしましょう。
それは、とりあえず置かれた状況のなかで、そのときの自分のこころにいちばんすんなりとフィットすることをするだけです。
何かを頑張るということではなく、ただ昼寝をすることや、だらだらすることも含まれます。どれが生産的かとか、価値があるかとか、そのような優劣や価値判断はまったく意味がありません。
そして、次の瞬間もその次の瞬間も、そのときにこころにフィットすることをただする(それについては、こころがいつも教えてくれているはずです)。
するべきことはただそれだけです。
「とりあえず、目のまえのことに自分らしく向き合えばいいんだ」とわかれば、一瞬一瞬がつむがれてゆきます。
罪悪感や無力感の重圧もへってきます。
この瞬間、この瞬間、 ♪それでいいのだ〜♪ と受け入れると、とってもシンプルになります。
そして、こころが少し軽くなると、こころにスペースが生まれ、自然にインスピレーションや新たなエネルギーが湧いてくるのを感じるかもしれません。
奮闘や操作がおさまると、自己の源エネルギーとのつながりが確かになってきます。
そして、こころが整うことで調和が生まれ、自分の目にする世界も同様に調和をかもしだします。
このようにして、あなたをサポートするすべてのピースが、このいまというときにきれいに整列しはじめるのです。
(「気づきの日記」バックナンバーはこちら: 古川 貴子/ ヒプノセラピー・カウンセリング )