風がとても心地よい季節となりました。
この季節にマスクなしでお散歩できるのは、なんと贅沢なことでしょう。長らくマスク生活を強いられたからこそ、こんな日常的な季節の匂いにより敏感になり、こころから嬉しく感じてしまいます。
とくに夕暮れどきは、いろいろなお花の香りがあちらこちらから漂ってきます。
お散歩の途中、かぐわしい香りに包まれてきょろきょろしてみると、ああ、やっぱり! 頭上の石垣から薔薇がこぼれるように咲いておりました。
この小さなお花もあちこちで目にしますが、夕方はとくによい香りを放っていて存在感があります。
こちらは、ジャスミンのような小さなお花がびっしりと咲いている生け垣。通るたびに香りに包まれて、エキゾチックな気分になります。
そっと隠れるように静かに咲いているお花もかわいらしいものばかり。
ただぶらぶらと歩いているだけで、風や木々やお花や土という自然の香りが心地よく、五月はなんて贅沢な季節なのでしょう。コロナがあったからこそ、こんな夕暮れの風を胸いっぱいに吸い込める幸せを感じます。