先週、カフェでお喋りをしていたとき、「異次元につながる鳥居」についての話題でもりあがっていたのです(いったいど〜ゆ〜話題?!笑)。
そうしたら、数日まえにテレビで「最強にヤバいスポット」として、いわくつきのトンネルや鳥居が紹介されていました。
そしてさらに昨日は、不思議なトンネルと鳥居についてのアニメ「夏へのトンネル、さよならの出口」を見つけてしまい、この流れでさっそく観てしまいました。
高校生たちが噂するのは、なんでも欲しいものが手に入るというウラシマトンネル。
ひょんなことから、そのウラシマトンネルらしき洞窟を見つけてしまった塔野カオルくん。たまたま口をきくようになったクラスメイトの花城あんずとふたりで、欲しいものを手にするためにそのトンネルに挑みます。
しかし、そのトンネルは時空が歪んでいるようで、たった10秒入っているだけで出てきたときには6時間半も時間が流れているのです。
二人は三連休を費やして、108秒のトンネル探索に挑みます。しかし、欲しいものを手にするためには、トンネルのずっと奥にある鳥居にまで行きつかなければならないのです・・・。(→予告をみる)
海と山が臨める愛媛(らしいです)の小さな村が舞台です。
梅雨の雨降りの景色にはじまって、夏のうっそうとした緑、入道雲、向日葵畑、夏祭り・・・画面を観ているだけで田舎のむせるような草の匂いが感じられます。そして、季節は移りかわり、青い空と一面の鮮やかな紅葉・・・どの場面もとても美しいです。
お話もおもしろいのですが、私はカオルくんの声にとても惹きつけられました。静かで包みこむような穏やかなトーンで、アニメの声優さんの作りこんだセリフの言い回しとは違って、とても自然な感じがしたのです。
そうしたら、私の直後に鑑賞したお友だちも、感想メールのなかでカオルくんの声についてコメントされていました。やっぱり☆
調べてみたら、やはりプロの声優さんではなく俳優さんが演じていらっしゃいました。
鈴鹿央士さん。あ、この方!!とすぐに思い出しました。
以前、「蜜蜂と遠雷」というピアノコンクールをテーマにした映画を観たとき、「巨匠のお墨つきのナゾの天才少年」としてちょっと不思議ちゃんな雰囲気の少年がいて、その子が登場する四人のピアニストさんのなかでいちばん気になったのでした。
あどけないピュアな雰囲気と、一本芯がとおったゆるぎない存在感。この俳優さんて・・・とこころに残ったのが、鈴鹿さんでした。(→「蜜蜂と遠雷」についてのブログ)
「蜜蜂・・・」の演技も、このアニメのカオルくんも、とてもふつうに見えて、なにかこころに染みいってくるものを感じます。
そして、このアニメ全体が、どこか懐かしく、こころが昔の一場面にもどってゆくような(あ、こころがトンネルに入って遡ってる?)そんな感じのする作品でした。
この一週間のトンネルと鳥居の流れは、ここで終わりなのかしらん?! まだある??