問題があるとき・・・わたしたちは、「あ〜でもない」「こ〜でもない」と考えて悩むことでそれを解決できると信じています。
ちゃんと心配しないと、問題を放置しているような、真面目にやっていないような、サポっているような後ろめたさがあるようです。問題があるんだから、ちゃんと悩まなくっちゃ・・・って。あれこれ悩めばきっと解決策があるのでは・・・と考えるのです。
悩んだり考え続けるのって、ものすご〜くエネルギーを消耗します。だから、頭も身体もぐったり疲れるし、新たなアクションを起こすエネルギーも奪われかねません。
でも残念なことに、ひっきりなしに考えるということは「それにエネルギーをがんがん注ぎ続ける」ということなのです。次の瞬間も、そしてその次の瞬間も・・・同じものを持続させているようなもの。解決したいと思っているのに、逆にいっしょうけんめい創りだしているなんて・・・これは悪循環。
わたしたちは「未来はどうなるんだろう」「過去のあのことさえなければ」と悩んでいるときには必ず、「今、ここ」に存在していません。あ〜だ、こ〜だ、と心配しているときには、自分がいるべき時間から消えていなくなっているのです。
でも、「時間」というのは、「今、ここ」「この瞬間」しか存在しないといいます。物理学的にも。
だから、わたしたちがすべてのものを手にできる源も、「今、ここ」この瞬間においてしか存在しません。わたしたちは自分のパワーを「ここ」でしか供給できないのですね。「今、ここ」こそパワーの供給源なのです。
「あ〜だ、こ〜だ」の瞬間は、いつもその人はからっぽです。心はここに存在せず、未来や過去にお出かけ中。となると、あらゆるものを創り出せる「今、ここ」から残念ながら脱落しちゃっているわけです。パワーも供給されず、宙ぶらりん。これはなおさら不安定になります。
問題があるときこそ、エネルギーを消耗して、パワーの電源から切断されちゃう「考える」ことをしっかりとストップして、「今、ここ」に戻ってくるときです。
「考える」必要があるときだけしっかり考えるようにして、思考のスイッチはいったんオフに。
そして、せめてたった今だけでも「悩みはすべて解決された」「わたしには何の問題も存在しない」という感覚をつくりだしてみます。そうするとより「今」にいやすくなります。
風を感じて、光を感じて、匂いを感じて、音を感じて、温度を感じて・・・ここにいる感覚を強めてあげると「頭」の中から出てきて、ここにしっかりといられるようになります。「今、ここ」は頭の中にくらべたら、ぜんぜん怖いところではありません。
さあて、じゃあ、「今」「きょう」できる小さなことを見つけて、こころをこめてやってみましょう。
何にしても今に集中してできることをはじめると、次のステップが自然と姿をあらわします。・・・ちゃんと「今、ここ」にいるとこころが軽くなってきます。
かならずや、「今、ここ」がエネルギーを供給してくれて、次にしっかりと導いてくれるのです。