私たちが恋をしているとき・・・
その存在がこころからはなれず、
気がつけば、四六時中、その存在にこころをうばわれ、
なにが起ころうとも、その存在とからめて考えてしまいます。
恋をする相手は、リアル男性、女性にかぎりません。ちょっと変わったところでは、ダムや建物、巨大建造物に恋をする方もいらっしゃいます。
あるいは ・・・ 悪魔に恋をする場合だってあるのです。そして、苦しみながらも、恋をしていることに酔いしれます。
ふ〜ん・・・そんな人もいるのね、漫画やドラマではありそうな話しよね、って?!
いえいえ、それはあなたのことかもしれません。
四六時中、自分にとって役に立たない、自分を怯えさせるようなコワイことばかりを考えつづける・・・。
あ〜なったらどうしよう、こ〜なったらたいへん、いや、そうなるに違いない・・・。そうだ!そうなるに決まってる!ああ、どうしたらいいの?!(汗)・・・もう体がつめたくなって、いっきに具合が悪くなってしまうのです。
でも ・・・ まだなにひと〜つ起こっていません。し〜んとしています。アタマのなか以外は・・・。
これはまさに、悪魔に恋をしている状態。「怖れ」にこころをうばわれ、「苦しみ」に執着しているのです
つねにコワいストーリーばかり考えつづけ、いつもそんな考えでこころがっぱいで、コワさに酔いしれ、コワいこと以外考えられません。
まさに、「怖れ」と恋におちています。
こんなふうに、自分が「怖れ」に恋をして、こころを捧げるあまり、それを自分のものにしていることに気づいていません。
クライエントさんから、眠れません、不安で不安で仕方ありません、具合が悪くなってしまいました、という言葉をたびたび耳にしますが、
そのたびに、「どれほど自分自身で自分を怖がらせているのか」に気づいていないことがわかります。
自分を苦しめているのは、今起きていることやその状況ではなく、自分の考えじたいがコワイのです。
どうしてもコワイ方向に行きたがっている自分に気づいていません。
なんせ、「怖れ」と恋におちているからです。こころは「怖れ」に占拠され、すべてのことを「怖れ」とからめて考えることしかできなくなっているのです。
もし自分がこころを捧げている相手が自分を幸せにしないとわかったときには、私たちはその存在を手放すという選択をすることができます。
もしや、私は「怖れ」に執着していることで、自分を幸せにしていないのではないか?と感じたら、キッパリと方向転換をいたしましょう。
大切にしたいのは「怖れ」などではない。感じたいのは「喜び」である、と気づきましょう。「喜び」を自分の目標にいたしましょう。
それは、「私は喜ぶのだ!」とこころに決めることです。すべてのことのなかに意図的に「喜び」を見つけることです。
私たちは「見つけよう!」とするものをかならず見つけることができます。それがこころの「創造する」ちからです。
「喜び」について考える時間をたくさんもちましょう。「喜び」の機会を少しも逃さないように、あらゆる瞬間に「喜び」を見つけましょう。私のすべきことは「喜ぶことだ」とこころを変えましょう!
こころこそが、自分の体験を決める原動力そのものです。
こころが「喜びと恋をするの♡」と決めたのなら、必ずやこころのなかに「喜び」が広がり、自分の視野のなかに「喜べること」が広がってゆくのに気づくことができるようになります。
(「気づきの日記」バックナンバーはこちら: 古川 貴子/ ヒプノセラピー・カウンセリング )