お友だちの吉原圭子ちゃんのオペラ公演にお誘いいただきました。
プッチーニの「ラ ボエーム」。
名前はよく耳にする「ラ ボエーム」。
しかし、音楽の授業でチラリとアリアを耳にしたほか、近所のカフェの名前が「ラ ボエーム」だったことぐらいで、ほんとうのところどんなお話かよく知りませんでした。
拝聴するまえに少し予習をしてみると、舞台はフランスのパリ。屋根裏で共に暮らす、貧しくとも陽気な四人の芸術家たち。そのうちのひとり、詩人のロドルフォがお針子のミミと恋に落ちます。しかし、貧しさゆえに病気になったミミとロドルフォは一緒にいることができず、悲しい結末を迎える、というラブストーリーです。
圭子ちゃんの役は、芸術家のひとり、画家のマルチェッロの恋人であり、街の男性たちを魅了する美しき悪女のムゼッタ。
登場するなり、かなりの振り切れた悪女の演技に思わず笑みがこぼれてしまいました。なぜなら、以前から「妖艶な悪女役は苦手」と言われていたから。
映画などでお勉強されていて、私も「こんな妖艶な悪女が登場する作品はいかが?」などと映画をオススメしたりしておりました。
なので、のっけからの強烈な悪女っぷりに「わあ、研究成果、凄まじく発揮されているわ〜!」と感激のあまり、手を叩きたくなってしまいました。
圭子ちゃんの歌声も、ただ高慢な悪女というわけではなく、優しく包みこむような情の深い魅力的な女性を表現されていて、こころに染み入るようでした。
やっぱり、マイクなどを使用しない生の歌声というものは、そのバイブレーションがじかに身体に伝わり、こころの底から熱いものが湧きあがってくるのを感じます。
そして、ようやくみんな、こうして思い切り声をはりあげて歌えるようになってよかった!そして、私たちもこのように目のまえで鑑賞することができるようになってよかった!
ただただ感激でウルウル。公演後も、涙腺崩壊状態でした。
ほんとうにこころが満たされる素敵なひとときでした。ありがとうございます♡
終演後の撮影タイム、みなさまいい表情です♪