新しい年が走りはじめて早10日。すっかり日常がもどってきました。
いつも「気づきの日記」を書き始めると、延々とどこまでも書き続け、つい何千字という膨大なものになってしまいます。が、今年はなんとか短めも目指したいと思っております。 ・・・どうなることか? (言葉がやってくるときには、止められませぬ・汗)
なぜあんなに長文になるか ・・・ というと、その昔、自分自身がこの分野の本を読んでいて、そのなかにサラリと書かれているひとことで、勘違いや間違ったイメージをもってしまったことがあったからなのです。のちに、「え? ぜんぜんそういうことじゃないじゃない?!」ということが多々あり。
もともと、影も形もないこころのことを説明しようとすることじたい至難の業なのです。口頭であれこれ説明しても、伝わってないな〜と思うこともあります。そのうえ、最近は英語でのセッションもふえてきて、日本語でさえ四苦八苦しているのに、まったくもって自分が何を話しているのやら ・・・大汗。
ブログではなるべくいろいろな言い回しで説明しようとするので、ついつい長くなるわけです。
さて ・・・ 新しい年において、ひとこと、なにかオススメできるとしたら、なんだろう? と考えました。
そのひとこととは ・・・ 「カラ」です。
「殻」ではなく、「空(カラ)」。
私たちの日常においては、「何かをゲットすること」が目標になっています。つねに「得る」ことが基本です。
その弊害を解消するために「断捨離」がブームになりましたが。
それでも、わたしたちの行動の根底にあるのは、つねに手に入れ、成し遂げ、ああなり、こうなり ・・・ あれこれすべてをつけ足すこと、プラスするイメージ。
でも、その「つけ足さなくてはならない」という強迫観念の下にあるのは、決定的な不足感と欠乏への怖れに他なりません。
その決定的な欠乏への怖れを癒してくれるものは、じつは「カラ」なのです。
つまり、自分のなかを「カラ」にしないと入ってくるものさえ、入ってくる余地がないというわけです。
だから、「自分をなるべくカラにしてあげること」が大切なのです。
たとえば・・・ あれこれジャッジする癖を手放す、一瞬まえにすぎたことさえサラリと忘れる、ひとの言葉を根にもたない・こだわらない、不平やら不満を言わない、四六時中ブツブツこころのなかでおしゃべりしない ・・・。
しかし、こころのなかを静かにして「カラ」にしようとすると、強い不安に直面するという方もいます。それが怖くなって、またアタマのおしゃべりに戻ってしまう、というわけです。
その強い不安はずっとそこにあったのですが、じつはこころの「おしゃべり」におおい隠されて気づくことがなかっただけだったのです。つまり、その感情に向きあいたくないがために、こころのなかをジャンクな想いで一杯にしてごまかしていたのです。
感情が出てきた場合には、ただ片づけてしまいましょう。
その感情について、まったく言葉を使わずに、ただそのまま感情のエネルギーを感じてあげましょう。
感情というものは、言葉をくっつけることがなければ、ただビリビリ、バリバリ、ドキドキ、カーッ、ジンジン ・・・ というようなエネルギーでしかありません。そして、それはただ受けとめてあげると消えていきます。
「感じても、同じ感情がじゃんじゃん出てくるんですけれど」という場合は、がっつりたまっているだけなので、くじけずに根気よく感じてあげましょう。そのうち、静かになってきます。
このように、自分のなかにぱんぱんになっている「考え」やら「感情」を「カラ」にしてあげると、自分のなかに本来もっていたものがあらわれてきます。(癒しというのは、自分を変えようとすることではなく、本来の自分を出してあげること。)
それが出てくると、「何かをつけ足そう」という欠乏感が癒され、その癒されたこころがもとになって、平和で穏やかな世界を自分に見せてくれるようになります。
つまり、自分のなかの光が外へと広がり、それを自分で目にするようになるわけです。
そうすると、汗水をながして何かを達成しようとする気持ちがなくなるとともに、こんどは自分の目のまえに必要なものごとや人が自然にあらわれるようになります。人はそれを「引きつけた」というかもしれませんが、それこそが自然な状態です。
自分を「カラ」にすることは、自分を癒してあげること。
まずは、思考や価値判断、不平不満、後悔、執着などを手放して、自分のなかを静かにすることを是非こころがけてみましょう。
じつは、「考え」がなくなると、問題がぐっと減ることに気がつくと思います。
「カラっぽ」「カラっぽ」 ・・・ 張り子のススメでした。( ・◡・ )♫
PS ああだこうだ書いているうちに、結局二千字近くになってしまいました〜! (o_o)
(「気づきの日記」バックナンバーはこちら: 古川 貴子/ ヒプノセラピー・カウンセリング )