♪愛をとめないで〜、そこから逃げないで〜♪ ・・・ 今日のような秋を感じる日は小田和正さんの歌声がぴったりですね。
どのような人間関係においても、かならずフラストレーションはつきもので、愛をとめたくもなるわ、そこから逃げたくもなるわ ・・・。
家族、恋愛、職場、友人・・・ おもわず「もういいわ!」と距離をおきたくなったり、実際に関係を終わらせてしまったりすることがあります。
その昔二十代のころ、私が人に対して邪険な気持ちをもったり、切り離す気持ちをもつと、きまって声が出なくなったりしたものでした。
はじめは自分の邪険な気持ちと、声が出ないこととの因果関係にまったく気づかなかったのですが ・・・ 三回ほどくり返されたとき、「ん? もういい!って思うと、声が出なくなる?」と、そのパターンに気づいてしまいました。
つまり、愛を出し惜しみして、人に対して理解を失うと、自分の表現手段である「声」も失う、ということが起こるのです。
正直なこころを表現しなかったから、ストップしてしまうのでしょうか? (人に対して「もういいわ!」と言ったつもりでも、じつはエゴに対して「もういいわ!これ以上、愛のない言葉をしゃべるな!」と言っていたのかもしれません。・・・汗)
私たちは、ほんとうの気持ちを偽ったり表現しないことによって、自分を守ることができると勘違いしてしまったりします。しかし、それは本来の自分をねじまげることであり、自分に苦しみを与えてしまいます。
自分の本性である「愛」は、自分が違うものになることを許してくれないのでしょうね。「愛」はとめることができないのです。
ほんとうの自分に対して正直さを欠いてしまったとき、いきなりそこまでの症状は出ないかもしれません。最初は、閉塞感、孤独、怒り、怖れ、悲しみ ・・・ というようなささいな不調として知覚されるかもしれません。
しかし、こころパワーはあまりにも強いので、本当の自分の思いに無理にフタをしておこうものなら、フタがふっとんで怪我をするか、自爆しかねません。(以前、強炭酸水をマイボトルに入れて持ち歩いていたら、平たいフタが空高くふっとんで爆発物のごとくなったことがありましたっけ・・・こころはそれどころじゃないです!)
本来の自分自身である、愛や思いやり、優しさ、理解、気遣い、喜び、穏やかさが自由に流れて、表現されていないときには、自分自身にとって大切なものが欠落しているように感じるものです。
だから、閉塞感を感じたり、落ち込んでいたり、体調がすぐれないときには、いつのまにかほんとうの自分自身のバルブがしまっているか、きつくフタをしてしまったのかもしれません。
そんなときには、目のまえにある問題はいったん脇において、身近な誰かに対して優しさや思いやり、気遣いや安心感を表現してみましょう。
そうするとバルブがゆるんできて、本来の自分という「愛」のちからが戻ってくるのを感じるかもしれません。
(「気づきの日記」バックナンバーはこちら: 古川 貴子/ ヒプノセラピー・カウンセリング )