パリに住むアメリカ人のお金持ち夫婦。
ある日、マダムはセレブな友人を集めて晩餐会を催すことに。しかし ・・・ 直前になって、参加者が 13人であることに気づきます。
不吉な数字を嫌ったマダムは、あわててメイドの一人をゲストに仕立てあげることに。スペイン人メイドのマリアなら、自分のドレスがなんとか着られそうだったから(パツパツだけど・汗)。
抵抗するマリアに、「スペイン国王の遠い親戚にするから、くれぐれも笑いすぎない、食べすぎない、喋りすぎないこと! ミステリアスなレディーを演じるように」と指示します。
ところが・・・ 晩餐会がはじまると、彼女は飲みすぎ、下ネタ炸裂・・・ 焦ったマダムは、「笑わせることと、笑われることは違うのよ! もう部屋へ下がりなさい」とコトを丸くおさめたつもりが、ときすでに遅し(汗) ・・・ 画商の英国紳士がすっかりマリアの虜に。
なにしろ、堅苦しくって、誰もが仮面をつけて欺きあうような食事の席で、マリアは水がこぼれれば紳士のスーツをすぐに拭いてあげ、ナイフが使えないこどものところにとんで行っては面倒をみたり ・・・ つまり、彼女がいつもしていることをしてしまっただけなのですが、自然体で、明るく気どらず、チャーミングな彼女に、英国紳士はあっというまに夢中に。
そして、この恋は猛スピードで展開してゆきます。
しかし、近ごろだんなさんに大切にされていないと感じているマダムにしてみたら、なんの努力もせずいとも簡単に上流階級の男性のこころを奪ってしまったマリアが許せないし、そもそも住む世界が違うでしょ! と厳しくたしなめます。
さっそく英国紳士にすべてをバラしたいところだけれど、ビジネスが絡んでいて、嘘つきと思われたくもない・・・。
一方マリアは、一身に愛を受けとめながら、どんどん自信をつけて綺麗になってゆきます。そして、マダムの言葉に対しても、「人は平等で、私はマダムと同じだけの愛される価値があるのです」とまったく譲らないのです。
さてさて、この恋のゆくえは・・・。
お話もコミカルでおかしいのですが、晩餐会を準備する様子も、テーブルウエアがとっても素敵で、お料理も一流のフレンチのようにゴージャス。ハイセンスなセレブのおうちをのぞき見している楽しさがあります。
そして、メイドのマリアのことをマダムは「醜い」と評していますが、Vouge のモデルのようなマダムの物さしにかければそう見えるのかもしれませんが、マリアはとってもチャーミングに見えるし、あたたかくて、ほんとうに可愛らしい女性です。「人の価値は平等」とこころから思っているので、マダムよりもずっとまっとうな自信を抱いているのです。
女性が美しいと思う女性と、男性が惹かれる女性というのは、決定的に違うのですよね〜。だから、なにが美しのかなんて、ホントわかりません♪
どうか愛らしいマリアにシンデレラの幸せが訪れますように ・・・♡