2001年03月31日 タテマエ vs ホンネの騙しあい?

 長らくお待たせいたしました。ようやく確定深刻、いえ確定申告も終わり、私の心も春めいてきました。毎年締め切り三日前、はじめて領収証の山と対峙するというていたらく・・・「もう、こりごり・・次回は態度を改めよう」と思うですが、どうやら学習機能はゼロのようです。

 

 そうなんですよね~。人間アタマでこうしようと思っていることと、心で考えていること(or信じていること)とは別なのですよね。つまり、アタマでは「余裕で確定申告」と思っても、本心は「まぁいいか、他にやることいっぱいあるし」(税務署さんゴメンナサイ)と思えばどうしても上記のような結果しか望めません。ヒトは、ほんとうの本音からしか人生を創造できないようです。

 

 こんなことがありました。ある私のバースデイ。その日は忙しくて夜まで5人のセラピーの予約が入っていました。3人ほどこなした夕方、友人がケーキを持ってやってきました。「あと2人クライアントさん来るのよね。そうでなかったら一緒に食事に行けるのに・・・残念」しかし、どうしたことか次のクライアントさん達は待てど暮らせどやって来ない。なんと二人とも見事にドタキャンでした。「なんなの~、いったい?」といいつつ、妙ににこにこ・・・この場合私のホンネはバレバレですね~。自分で予約をパンパンに入れたくせに、私の心の声は「バースデイぐらい遊ばせて~!コレ当然の権利」と叫んでいたのです(笑)。もちろん、その夜はイタリアンレストランに行って、その後プリクラして・・・思いっきり遊んでバースデイ気分を味わいました。

 

 「人が何を信じているかを知るには、本人に語らせるよりも、その人を観察する方が簡単です」というパルマー博士の言葉があります。人は、「こうだったらいいなぁ~」というたてまえや理想論、「こうするべきだ」という義務感から言葉を発することが多いのです。それはホンネ、本心とは違うのです。たとえば「家族、そして人とのつながりこそ癒しの基本」と声高に唱えるあるセンセイが、実は家族と別居していたり高慢に人とのつながりを拒んでいたり、健康法の大家が、不摂生がもとで亡くなったり・・・本当に信じていることはあなたの人生をかたち創り、体験としてあらわれるものです。あなたやまわりの人々の体験していることを注意深く観察しててみてください。そこに、ほんとうの心の声が隠されています。

 

 あなたは、いったい今何を体験されていますか?恋人が去ってしまったアナタ、ひとりの時間が恋しかったのでは?ひとり遊びをおもいっきり楽しんでください。仕事が減っていくアナタ、仕事に対してワクワク感がなくなっていませんか?いっそ数日お休みをとってリセットしてみましょう。身体の調子がいまいちのアナタ、病気になれば愛情がいっぱい注がれましたか?一日ベッドの中で自分を甘やかしてみてください。さあ、あなたの本当の声に耳を傾け、それを受け入れてあげましょう。

 

 意図的に人生を創造しよう!といろいろ努力をはらっているのに、なぜかいつも違う現実が目の前にあらわれてしまう、というあなた。ほんとうに望んでいることって何でしょうか?心から喜びを感じることって何ですか?あなたの魂にはウソをつけませんよ~。

2001 Mar 25