新しい結末

日々、クライアントさんのお話に耳を傾けていて気づくのは、なんと私たちは小さい頃に読み聞かされた童話や昔話に人生を大きく左右されているのか、ということです。お話では、善人はしいたげられて貧しく、額に汗して重労働。ハッピーエンドでも、試練や痛みとワンセット。一方、ラクして楽しんでいたものは、ついにはバチがあたりみじめな結末に。ここから私たちは「楽しむとあとが恐い!」という強力な信念を持ちはじめます(親になんぞ読み聞かされていた日には、その刷り込みは強力すぎて宇宙の法則のごとく未来永劫に信じ続けることでしょう)。せっかく宇宙は「ど〜ぞ!幸せになってください!あなたの必要なものは全部用意しましたよ」と差し出してくれているのに、私たちときたら「バチがあたってしまう」「一番欲しいものを手に入れたら、人生終っちゃう!」とまったく受け取っていません。さあ、新しく童話を書き換えましょう。たとえば、いつもエンジョイしていたキリギリスさんはそのラクチンパワーでさらに楽しい現実をどんどん創りだしましたとさ、とか、大きなつづらを選んだ婆ちゃんはロックフェラー顔負けの巨万の富を手にしましたとさ、とかね(笑)。(余談ですが、ベンゼルとグレーテルなど、なぜ婆ちゃんはつねに悪者で、花咲かじいさんのように爺ちゃんは素直な善人なんでしょね?怒!)