極妻体験

"○○ちゃんが少し早いバースデーDinnerにご招待下さった。青山にある小さな、けれどカリスマ的なイタリアン(シェフは「料理の鉄人」らしい)。お料理は質も量も唸りっぱなし。おいしすぎて食べてると思わず自分の世界に入ちゃうのです。なんかこう、手袋が裏返って外見が中身になっちゃう・・というか、タコが自分の吸盤に吸われてどうにもならなくなる・・といういか(言ってる本人もよくわからん・・)。デザートになって花火がはじけるお皿が私の眼前におかれるやいなや、パッと電気が消えて「(姐さん!)おったんじょぉぉびぃー、おっめでとうございますっっっっ」とお店の人が野太い声でハラから叫ぶや、ひと呼吸おいて、わたしの右手に連なるテーブルのお客さんたち(若い衆)全員からドドドド〜っとすごい勢いの熱のこもった拍手が長々とわき起こった。ほんとに「姐さん」と言ったわけではなくてあくまで空耳ですが、私がテーブルの端にいてそこからいくつもテーブルが連なる様子やら、この緊張感やら一体感がまさしくヤクザの姐さんのお誕生会風だったので、おもわずそう聞こえてしまったのでした。友人とともに「なに、これぇ?とてもカタギではない」と面食らったのでした。この気合いの入ったかけ声と怒濤のような拍手に、すっかり岩下志摩気分でありました。○○ちゃん、ありがと〜!"