スペインに行ったのは、もう7年ほど前になるでしょうか?バルセロナから列車に揺られて数時間、ダリの故郷フィゲラスを訪れたときのこと。そもそも、なぜここに足を運んだかというと、「たまごの館」と呼ばれるダリ美術館があるのです。写真で見たとき、あまりの奇妙さに是非実物を拝んでみたいと思ったわけです。道を尋ねつつたどりついた先は、「おたまご」がどこにも見あたらない。中にあることを期待しつつ入場。おそろしく不思議なオブジェに溢れかえる館内、しかしついにたまごの存在は確認できず。中庭に出て落胆気味に腰をおろして考えた。「カダケスにある生家がたまごなのかも。でも、遠そう・・・。」意を決してそちらに出向くことに。そして、裏通りにでてみてビックリ!館の上に巨大なたまごがゴロゴロ、それも整然とではなくておっこちそうにのっかっているではありませんかっ。サーモンレッドの壁にはパンのオブジェがびっしり。あっはっは。正面ではなくって、こんなところに作ったのね。帰り際まで楽しませてくれる、さすがはダリのウィット。
ダリの愛したタマゴたち
- furukawaさんのブログ
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