灯台下暗し・・・。地元にこんな粋なコーヒー屋さんがあったなんてっ!
「『猿楽珈琲』いいらしいよ」と聞いたとき、「あ〜、あそこなら十数年前に行ったけど、ごくごくふつ〜だったぁ」と、あまりリアクションなしだったのです。でも、そのおススメいただいた方の「好きだ!」という度合いには、特別な思い入れがある感じがして、念のためネットで調べてみました。
代官山郵便局の地下に降りてゆくところまではいいのですが、そうそう、ここってふたつコーヒー屋さんがならんでいて、案の定、手前のごくごくふつ〜な方に入って満足した覚えがあります。なので、今回、はれて「猿楽珈琲」初体験となったわけです。
木でできたガラス戸をゴロゴロっとあけると、中はほの暗い灯りにうかびあがるレトロな空間。映画「ALWAYS三丁目の夕日」で、昭和を堪能したかと思いきや、こんどはいっきに大正ですか〜?
ちいさく区切られたブースに坐ると、あたたかな灯りがテーブルをてらし、柱時計のふりこの音が妙に気分を落ち着かせてくれます。わぁ〜、こんな薄紙でできたカレンダー、むかし廊下のはじにかけてあったっけな〜とか、そうそう、ああいうガラス戸あったよね〜、とひとしきり懐かしい気持ちにひたれます。(げげっ、そういっちゃう私もかなりの骨董品か?!)
また、ここのマスターもレトロ系インテリアと同様、そのもの静かな物腰といい、気遣いといい、いまはなかなかお目にかかれない絶滅品種系のステキなおじさまでありました。ふっふっふ。要チェック!