ブティック&レストランの撤退つづきでちょっと元気のない代官山ですが、どうやら恵比寿との中間地点あたりがおもしろエリアになっているようです。
そこは、赤と青で「兜 KABTO」というネオンがでてるお店で、これがなんとも昔のキャバレーちっくな古めかしさを醸し出しています。が、かといってお店がレトロなわけではなく、海の底のようにほの暗い空間がガラスのパティションでいくつも仕切られ、スポット照明をおとした今流行の空間プロデュース。こういうお店はぼ〜と歩いていると、いきなり段差に落っこちたり、壁に激突したり、遊園地のミラーハウスのように迷子になりかねません。
さてさて、ここはメニューをひらくと「当店は、佐賀牛を一頭買いしておりますので、希少な部位をお召し上がりいただけます」といううたい文句が。一頭?牛一頭って巨大だし、数年たべられそうなイメージ(そんなことないか・・・)。これって、「一頭買いしてる」というよりも、地下に「一頭飼いしてる」んじゃないの〜?と疑ってしまいました。
さて、「一頭買い」ゆえに鮮度がよろしいらしく、この日は牛刺し初体験。以前にお寿司でいただいたことはあるのですが、こんなにまじめに牛刺しだけでいただくのははじめてです。なんちゃってベジタリアンとしては、こういう珍しいものがでてくると食用であればなんでも食べちゃう!たまにお肉をたべると苦しくって眠れなくなるのですが、きょうの牛刺しは極上のトロよりおいし〜〜〜い。脂っぽくなくって、さっぱりやわらか、かおりがいい。このトシになっても、初体験できるものがあるのはトキメキます。
今夜だけは肉食動物と化して、もう一皿おかわりをいただいてしまいました。あした身体中がモーモー柄になって、地下につながれていないことを祈ります・・・・。コワ。