ちいさい頃、お雛様を飾ることがひとつの行事でひと苦労でした。わたしの持ってるお雛様はごくシンプルですぐ飾り終るのですが、祖母のは骨董品級で、そのお道具の数と緻密なつくりはみごとなものでした。飾るより遊んでいたものです。特に、お膳にいたっては器が全部ばらばらになるので、ピンセットで並べて最後にフタをしているうちにドミノ式にひっくり返って、またやりなおしの連続。たのしい思出です
きょうは、和菓子のひとつでも買って来ようと思っていたところ、うれしいいただきもの。ひなあられのほんのりした色あいとともに贈って下さったSさんのお顔がうかんで、こころがやわらぎます。