友人と入ったこだわりの珈琲屋さん。何百ものカップが、カウンターの上に正面にディスプレーされています。さあ、どんなカップが出てくるでしょう?
私の予想では・・・、見た目はど〜んと強そうでじつは繊細な友人には「薔薇」のカップ。それも華やかというよりは、野ばらのようなやさしいピンクの薔薇が一輪ついている素朴な感じです。そして私は、・・・いつも家で藍の染め付け陶器しか使わないので、きっとブルーのお花プリントかな?
待つことしばし、洋梨のタルトとともに運ばれてきたカップはいかにっ・・・?!
おみごとっ!友人は、白地のぼてっとしたカップに手描きで一輪のピンクの野ばらがついています。そうそう!まさにこの感じをイメージしました。上出来です!一方、わたしはというとモーブ色のリボンと黄色い野ばらがアラベスク模様にプリントされたカップでした。ありゃりゃ!大はずれ。自分のことってわからないものです。「円筒形でどっしりしてるところが、たかちゃんの存在感」と笑う友人。うむむ・・と複雑な私。もうちょい繊細なのがよかったんですけどぉ〜。
友人のカップは、オーストリアの逸品「アウガルテン」で日本ではあまりお目にかかれません。じつは毎年オーストリアに長期滞在する彼女、このカップが大〜好きで憧れで、薔薇のカップは数あれどこれが自分に出てきてしまったことでほとんど放心状態。私との会話などそっちのけ(笑)。まさに、カップと二人だけのラブラブの時間を過ごしておりました。
私の予知能力というよりも、一番大好きなめったにお目にかかれないカップを新春初ティータイムに現実創造する友人のパワーに脱帽であります。(私も、今年は優雅なカップでもてなされる「たおやかな」レディーを目指すぞ!とひそかに決心!)