写真家、織作峰子さんのトークに行ってきました。
織作さんはその昔、ミスユニバース。そのときカメラを向けられた体験から、写真の道に入られたそうです。
お仕事で世界中を旅されるそうですが、ときには水も出ないような僻地に行かれるとか。そんな時はお化粧もせずに仕事をし、石けん一個で顔も髪も身体も洗うような生活をされているそうです。
でも、さすがに元ミスユニバース、そんなワイルドな生活をみじんも感じさせないこの美しさ。たぶんその秘訣は、織作さんがファインダーを通して、つねに「美」を意識し追い求めていらっしゃるせいでしょう(「人はつねに注意を向けているものになってしまう」といいますものね。あらら・・・わたしはスウィーツになっちゃう?)。
私が惹かれたのはお話はもとより、彼女の作品のスライド。世界で美しいと感じた女性のショットの数々。じつは、私も世界中を歩きまわったなかで、三人だけ心から美しいと感じた女性がいましたっけ。その基準が、織作さんととても似ているのです。とりたてて美人であるわけではなく、その静かな「たたずまい」から今までの人生がにじみ出るような豊かなオーラを持っている女性たち。だから、全員40代以上なのです。織作さんは、女性の美しさのカギは「仕草」にあるとおっしゃっていましたっけ。
いちばん感動したのは、織作さん自身のオーラ。こびるわけでもなく、かといって主張するわけでもなく・・・。大人の女性の豊かさをもちながらも少女のような純粋さがとっても印象的。心地よくうっとりなのでした。