イタリア人に好かれてます

器をいただきました。
深川製磁という有田焼。つるんと白くって、ぽてっとした厚みとほどよい重みが愛着を感じさせます。

でもこれ、小鉢にしては中途半端な形と大きさ。和食器にはない形状です。お茶碗でもないし、鉢物に使うには深すぎだし・・・。じつは、ミラノ・コレクション「Arte-Wan」というシリーズの一つで、名前のとおりミラノで売られているのです(Arte-Wanって、アートなお椀ってこと??)。どうやら、イタリアンにはありえない形とシンプルなデザイン(桜ともう一方にお月様?)が受けているよう。
案の定、やっぱりしっくりくるのは和の食材ではなくって洋物。ほら、アメリカン・チェリー、妙に似合っちゃいました。

食器や着物、掛け軸なども、外国人の目で光があてられ海外に渡った日本文化って多いものです。それって、私たち日本人にとってもハッとさせられるほどモダンだったり斬新だったりします。「秘すれば花」ともうしますが、日本のひかえめセンスが高度のエスプリを醸しだしています。

さてさて、チェリーがなくなったらチョコレートやキャンディ、カフェオレなんかでもいけそう。永いおつきあいになりそうな器です。