友人とランチを終えて、六本木交差点あたりを歩いていたときのこと。
ふと見ると、三人の中国系やくざ風の男たちが女の子を引きづるようにして通り過ぎて行ったのです。女性は、頭をうなだれ意識がなさそう。二人が左右から脇を抱え、一人は後ろからのしのし。その光景は異様でとても介抱しているという雰囲気はありません。誰がみても「連れ去り」か「拉致」か?
私が「うわっ、何これ・・・」と思っているまに、隣にいた友人(男性)の姿はすでになく、その4人のもとへ。友人いわく、「どうしたんですか?」「大丈夫?」と声をかけて女性の顔を上に向けようとしたら、そのやくざ風の男たちときたらすごい剣幕。「関係ね〜だろぉぉぉ!」と殴り掛かろうとしている様子。ハタからみていても冷汗ものです。近くを何人もの男性がとおりすぎているのに、誰も見て見ぬふり。歯がたたないと感じた友人は、きびすを返してすぐさま交番へ。
ここからが大変!おまわりさんがあちこちから集まってきて、事情聴取。その友人は日本語がダメなので、結局40〜50分ほどわたしがかわりに話すはめに。「男たちの特徴を一人づつ」「何を話していたのか?」それが、一人に説明するとまた別のおまわりさんが登場して、同じ質問をするのです。事件になったときに備えての書類作りだとか。そして現場検証へ。みるみる私服警官を含めて十数人が集まって大騒ぎ。はては、「目撃者として、あなたのトシは?仕事は?」
はあ〜〜?わたしのトシぃ?(いきなりトシを聞かれてキレたワタシ!笑) そんなこと聞いてる間に、追いかけてよ〜。パトカーで一周すれば見つかるかもしれないのに。こんなことしてるまに、どうにかなっちゃうかもよ〜。
先日、外人英会話講師が殺害されたとき、10人以上の警察官が犯人潜伏の現場にいたにもかかわらずみすみす逃した事件がありました。きょうのことで感じましたよ。ちょっとポイントずれてるかも・・・。
現実に起きていることを扱うというよりも、準備をしたり形式をととのえることが優先されてるようで、行動がともなわないのです。今の世のなか、無線も携帯もあるんだから、一人が事情聴取をすれば9人以上はすみやかになんからの行動ができると思うのですが。
あの女の子、ただ酔っぱらっていただけで、こわもての心やさしい友人たちに介抱されていたのだと信じたい。ああ、くれぐれもお達者で・・・。ご無事を祈ります。