「梅原信三と美術と資生堂展」を観てきました。
資生堂初代の社長さん、梅原さんは、アメリカとヨーロッパに留学・遊学経験のある絵画や写真にたけた多才な方だったのですね。現在、世界に知られる資生堂のイメージを打ちたてたのは、まさに創始者の梅原さんだったのです。
梅原さんコレクションの絵画とともにディスプレーされた資生堂の歴史の品の数々。子供の頃に母が使っていた口紅のカートリッジやらクリームの瓶を見つけてなつかしくなりました。昔のものは、とても夢のある、持っているだけでわくわくするようなパッケージです。
夕方の美術館はわたしのお気に入りです。館内もお庭も静まりかえっていて、まさにプライベートスペース。枯葉の匂いと、しんと静まりかえった空気の冷たさに秋の深まりを感じました。
この写真、夕暮れなのに不思議な空の明るさと闇に沈む建物のコントラスト、私の好きなマグリットの絵画「光の帝国」を彷彿とさせます。