今年も残すところ半月弱。一年を懐古する機会もふえてきました。
一年を通してさまざまなおいしいお店で歓声をあげてまいりました・・・・が、昨日のお店はちょっと特別。本年の有終の美を飾るにふさわしく(といっても、まだ今年のおいしいもの行脚は終わっていませんが・・・笑)、あっぱれ!大満足なお店でしたよ〜。
恵比寿のとある路地裏。外にはメニューも看板もなく、お店の名前が白抜きされた暖簾がかかる大人な店構え。お店の中も大きなカウンターがあるシンプルな作りで、和食屋さん独特の凛とした空気が感じられます。
ところが、メニューをみるとお造りやお椀のあいだに、お魚のポワレやらお肉のシチュー風も。うかがうと、ご主人は「和」と「フレンチ」の両方で修行をつまれたそうです。
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以前、幾度となく和洋折衷のお店に行きましたがどうも違和感があって、なんで冷たいスープのあとにお味噌汁〜?とか、酢の物のあとにパン〜?とか、理解に苦しむところが多かったのです。ご主人の坂さんいわく、シェフが和と洋と二人いて別々に仕事をすると一貫性がなくなるそうです。でも、ここはポワレが出ようが、十割蕎麦が出ようがみごとな調和を生み出しています。なにより、和にしろ洋にしろ極まっています。和のおダシも洋のソースもほんとうに見事。坂さんの長年にわたる修行と熱心なご研究と繊細なる感性とお人柄のたまもの!!拍手っ!!(写真・彩りの美しいお椀と、黒豚の黒ビール&黒酢煮、そしてお魚のポワレ)
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でも、いちばんわたしが感動したのはデザート。たいていお食事どころのデザート、とくに和食屋さんのデザートはなってない!最後に興ざめなこともしばしば。しか〜し、ここはさすがにフレンチのシェフ、最後のとどめをさされますよ〜。一皿一皿がお見事でお味が深いです。で、三種類、全部頼んでしまいました(お店の方にも笑われた!)。リンゴのテリーヌ、わらび餅のショウガソース、ベイクドバンプキン(それぞれ、お洒落な名前がありましたがむずかしくて覚えていませんっ・汗)。とくにお気に入りのパンプキンは、カボチャとブランデーにひたしたマドレーヌを焼いたあつあつにチーズアイスがトロリ。本日はこんなに長文を書いてしまうほど興奮気味(笑)。
お店の名前は「丁未 坂 (ひのとひつじさか)」。ひのと未年うまれのご主人が一人ですべてのお料理をきりもりしていらっしゃいます。そうそう、器もかなり大人。和も洋もどちらも、うっとりでした。
たかちゃんミシュラン:(初の)★★★★★・・・満点!\(^O^)/
(ちなみに、たかちゃんミシュランは五つ星です)
年末にいいものを見させて、いえ、いただかせていただきました。ありがとうございました。 m(__)m
PS. 坂さ〜〜ん!お約束どおり、いっぱいほめておきましたよ〜♪