上野でロココ

ルイ14,15,16世と栄華をきわめたフランス宮廷文化をしのぶ「ルーブル美術館展」。
当時の室内装飾品、小物、食器、家具など。これでもか!というぐらいのロココ文化の華やかさがしのばれます。

すべてのものをこれほどゴテゴテと飾り立てたい心境っていったい・・・?
燭台ひとつにしても、どこをどう持っていいのやら・・・。磨くのだって、あまりに装飾が多すぎて困ったことでしょう。贅沢のきわみとは、常人ができない高みまでのぼりつめることだったのかもしれませんが。とはいえ、マリー・アントワネットなどはついに田舎ぐらしに回帰していますものね(疲れちゃったのね)。シンプルな世の中に生まれた私は幸せだ!と感じてしまいましたよ。

何か私が使えそうなものを探してみました。
金や宝石で彩られた宝石箱のような小箱、嗅ぎ煙草入れ(写真)。これでもまだ装飾過多なだな〜。

あっ、これこれ。小さな肖像画だけがほどこされた手のひらサイズのシンプルな平べったい入れもの。よく売店で見かけるプチキャンディ缶みたいです。なるほど、ボンボン入れですって。さすがスウィーツの女王、ボンボン缶に反応いたしました!(笑)いったいどんなボンボンが入っていたのか興味津々です。つい宮内庁御用達の金平糖をイメージしてしまいますが、フランス宮廷をあなどるなかれ!当時マカロンをはじめ今も人気のおいしいお菓子がいろいろあったようです。きっととびっきりおいしいボンボンが入っていたことにしておきましょう。

何から何まで使い捨ての現代。人にしろ物にしろ、選びぬいたお気に入りを長年いとおしむことは心を豊にしてくれるものです。