新しいはじまり、笙の響き

友人のLちゃんプロデュースの「笙と曼荼羅の集い・祈り」」に行ってきました。

小ぶりのホールながらもお客さまであふれかえり、そんな中、壁にかけられた曼荼羅が静かで荘厳な雰囲気を醸しだしています。そこに、笙の響き・・・。「天からさす一条の光」のような音色をイメージしていたのですが、それはもっと力強く「天からふりそそく光の束」のようでした。写真は、演奏者の大津典子さん。演奏はもちろんすばらしく、お話も興味深いものでした。「笙」は、おうちが一軒買えるほど高価だそうです(これは、楽器を美しくつくるには、それだけふさわしい竹をさがすのが大仕事だということだそうです)。

さて、今回の主催者のLちゃんですが、彼女は以前体調がおもわしくなかったり、「本当の自分」への方向性に悩んだり・・・そんな日々に、より自分らしい自分を模索しながら一生懸命に過ごされてきたことを知っていたので、このパフォーマンスの連絡をいただいたときには「あ!ついにきたわね!次ぎのステージが!」と嬉しくなりました。

わたしたちは誰でもそうですが、たゆまず成長してゆく存在です。そして、気づかないうちに成長している自分が今までの古い状況にあわなくなったとき、苦しさ、葛藤を感じます。そのうれしくな感情をバネに現状というカラを破って新しい、より大きな自分に変化し、新しい世界を築いてゆかなければならないのです。

でも、その変化の前触れである苦しさや葛藤だけですでにメゲでしまい、せっかくより大きな新しい自分へのご招待状がきているのにムダにしてしまう人の多いこと。その「苦しさ」は、よりつきぬけた世界への道しるべだったのに・・・。

Lちゃんは、そんな変化の日々に勇敢に立ち向かい、ついに脱出、そして次ぎなるステージに飛び立ったのでした。

そんな思いで見つめた今回のパフォーマンス。もちろん、笙の響きはすばらしくって鳥肌がたってしまいましたが、わたしは、曲と曲のあいまのLちゃんのナレーションの声に深い落ち着きと新しいLちゃんを感じていたのでした。

新しいLちゃんが創りだした新しい現実に、たくさんの人が集い、感動し、そしてまたあらたな動きがはじまる・・・これこそがわたしたちに目指す「成長」なのだな〜と感じました。