至福の運命の三回目

「坂さんはお元気かしら?」
しばらく前から気になっていました。
「坂さん」とは、1/24の日記でご紹介した「丁未 坂(ヒノトヒツジ サカ)」のご主人です。

和食とフレンチで、涼しいお顔でたんたんと凄腕を発揮されるお料理人さん。あの当時、一人でお店をきりもりされているにもかかわらず、見事なお椀のおダシにはじまり、手打ちの十割り蕎麦やら、フレンチの煮込みやソース、そしてパティシエ顔負けの凝ったデザートいろいろ、それにもちろん仕入れまで。これ、すべて毎日お一人でなさっていたのです。いったいいくつ身体をお持ちなのかと思うほどの超人的な仕事ぶり。それでいて、いっさい手抜きはなし。一皿、一皿細やかに心がゆき届きそれが伝わってきます。

ふだん和食屋さんはリピートせずに新しいお店を開拓しています。まれにリピートしたとしても二回まで。なので、以前、坂さんに「わたしたちがまたやって来たら、それは大変なこと!」と運命の三回目についてお話していたのですが、ついに実現してしまいました。

なにしろ「たかちゃんミシュラン」初の五つ星(三ツ星というほどケチじゃない!笑)だし、それに素敵なお店はずっと続いてほしい。以前うかがったときは、まだ開店から一年たっていなかった頃です。

坂さん、お元気でしたよ〜。やつれていらしたらどうしよう?!と心配しましたが、お元気そのもの。ただ、忙しくて寝るヒマ、ちゃんとゴハンを食べるヒマがないとか。

今回もお料理はいうまでもありません。お椀は初もののマツタケがゴロリ(きゃ〜、坂さん、こんなことして大丈夫?!と思わず心配の声をあげてしまいました)。そしてメインは、これぞフレンチの定番で料理人さんの腕試しになるという「牛の赤ワイン煮」をいただいてみました。絶句するほどおいしかったです。お肉がトロトロ、でも後味がさっぱり。感動的でした。

デザートは三品すべてオーダー。そのうえ、坂さんがサプライズで作ってくださたマンゴープリンwithココナツアイス&ガトーショコラが登場。これ、めちゃくちゃ美味でした。

ほんとうに素晴らしいお仕事をされているかたを目のあたりにすると、たくさん学ばせていただくことができます。今回もお見事でした!(って、わたしがコメントすることすらおこがましいけど・・・)

「和食とフレンチのコースなんて不思議じゃない?」と思われるかた、是非おためしを。なんの違和感もなく、すべてが調和していてびっくりしますよ。

これは「衝撃の四回目」もありうる模様!坂さん、そのときはまたよろしくお願いいたします。ごちそうさまでした。m(_ _)m