王さまのパン

パン屋さんというよりは、ブーランジェリーと呼ばれるようなオシャレなお店に並ぶパン。じつは、これ友人のみなちゃんの作品である天然酵母パンです。プロ顔負けなのは見た目だけではありません。お味がまたすごくおいしい!外はぱりぱり、中はふわふわもっちり。そして、トドメは手作りバターまで・・・・。あっぱれです。

みなちゃんの特技はこれだけではありません。ケーキやお料理、薪割りに家畜(?)の世話、そして人も癒してしまう、いわばなんでも心から楽しむ人。こんなさまざまな特技は、「人を喜ばせたい」という一心からめきめき腕があがっているようです。

ふと、「前世」の話をしていたとき、今のこのみなちゃんに妙に納得しました。

中国で王さまだったというみなちゃん。寝そべって踊りを見ているその頃の自分を思い出したとか。なるほど・・・、縦のものを横にもできないほど、きっとお付きの者がすべてをやってしまい、してもらう、与えてもらう一方の人生だったのかもしれません。そのときのフラストレーションはきっと、「シモジモの者がしていることを自分もしてみたい!」「与えるって楽しそう」だったのかもしれません。

そうか〜、王さまはパンをこねてみたかったのです。それも、自分の手で。そして、今回の人生では暮らしのひとこまひとこまを丁寧にいつくしみながら体験することが王さまだった彼女の喜びなのでしょう。

そう思うと、わたしたちそれぞれの「今」の人生も、もれなく自分が「これ、やってみたかった!」という人生を選んでいるようです。そう、わたしもときとして「そうそう、コレ、やってみたかったのよ〜」と心から喜んでしまうことがあります。だから、他の人の人生に目移りする気持ちをおさえて、今、自分のいる人生にしっかり目を向けて味わってみる・・・。すると、そこに深い喜び隠されているのでしょう。

みなちゃん、「王さまのパン」絶品でした。ごちそうさま♪