「私もPちゃんみたいな大恋愛がしたいよ〜!」と友人。
Pちゃんとは、現在熱愛ロマンスまっただなかで、寝ても覚めても愛する彼のことばかり。彼がどうしたの、こうしたの、彼なしじゃ生きて行けないの、典型的な熱病型恋愛。そのエキサイトぶりを見て友人は、「そこまで好きになれる人がいるなんて、うらやましい」と。
「うらやましい?ほんまですかい?」と私。冷めてます(笑)。
だって、口をひらけば彼しかない。「週末、会いたかったのに仕事だって〜(泣)」とか「わたしがこんなに好きなのに〜!彼ときたら・・・(泣)」とか、当の本人はけっこうキツそうですぜ。いつもボロボロ。
はて?「大恋愛」って、ほんとに幸せな愛の形なのでしょうか?
「大恋愛」を他の言葉に置きかえると「執着」と「コンプレックス」のかたまりともいえるものなのです(なんか、こういっちゃおしまいって感じですが・・・)。そして、客観的にみるとひどくバランスを崩した状態(これは、あくまでも「大」がつく重度の恋愛に関しての話ですが)。こんなこと書くと、ぜんぜんロマンチックじゃない!と怒られそうです。
そもそも、なぜそこまで我を忘れてのめりこむのか?
「のめりこみ」には、自分の中の欠乏感が関係しています。自分の中に「足りない」「穴があいた」部分、つまりコンプレックスがあって、長年これさえどうにかなればもっと幸せになれるのに・・・と胸をいためてきた部分。そんな痛いところをまんまとクリアして、そんなコンプレックスとは無縁に生きている人。足りない部分を気持ちよく満たしてくれるようにみえる人。これこそが理想のヒトの正体。
その人と近くなればなるほど、自分がいきなりOKになったように感じるから心地よいのです。その人といると、足りなかったところが全部癒されちゃったみたいで、パワー全開!!でも・・・、その人がいなくなると、また穴があいちゃう。相手の魅力でカバーされたように感じているだけで、じつは自分自身は何ら変わっていないのですよね。相手の中のものは、あくまでも相手のものであって決して自分のものではないのです。王子さまがいなくなったら、崩壊。たちまちカボチャの馬車に逆戻り。だから、逃すまいと、そりゃ〜必死。執着度はすごいことに。
でも、恋愛だって何だってすべては宇宙からのプレゼント。こんなボロボロになりそうな関係だって上手につきあえば自分を変革させて本当に穴やコンプレックスとさよならできるハズ。その秘訣は・・・ (次回に続く♪ )