Date with ゴーギャン

お友だちとのランチデートがキャンセルになったので、かわりに・・・といってはなんですが竹橋でゴーギャンとデートしてきました♪

お堀端を歩くと、どこか秋の匂い。緑もめっきりトーンが落ちつき、色づきはじめるのも間近のようす。

ゴーギャンの自画像を見るなり、「あら!俳優のドナルド・サザーランドに瓜ふたつ!」。それもそのはず、むかし「ゴーギャンの夢」という映画で彼がゴーギャン役をやっていたんでした。基本的にお顔が似ています。

ゴーギャンは株の仲買人から、ピサロに触発されて34歳で画家に転身した方。なので、初期のフランス片田舎の風景は、ふんわりタッチでピサロそのもの!やっぱり好きだと似ちゃうのね。

ところが、衝動にしたがってタヒチに渡った頃から、魂に目覚めたのでしょうか。俄然、作品にパワーが漲ってきます。それまでになかった、すごい生命力。まるで別人・・・というか、誰かが憑衣したというか、まあ「ほんとうの自分」になっちゃったのでしょう。

しかし、当時の他の画家さん同様、生前はまったくうだつがあがらず認められなかった人なのです。

ゴーギャン=タヒチのイメージしかなかったので、初期の風景画から徐々にその才能が花開いてゆく様子は「なるほど〜」と興味深かったのでした。