お茶の間シネマトーク ♥があったかくなる「バレンタインデー」

日本でバレンタインデーというとチョコレート。そして女性から男性への愛の告白というイメージです。欧米では日頃の愛情をさらに表現する特別な一日。男性から奥さんや彼女にプレゼントをしたり、ディナーに連れだしたり、男女で愛情を確かめあうというハートがあたたかくなる一日なのです。

そんな一日のいろいろを描いたのが「バレンタインデー」。超ロマンチックムービーと思いきや・・・ところがどっこいです。まず、バレンタインの朝いちに彼女にプロポースする花屋のアシュトン・カッチャー。彼を中心に、その友人、スタッフ、お客、店を取材するリポーターなど15人の登場人物それぞれの愛の行方を描きます。みんな自分なりに愛する人への気持ちを胸に、この日をワクワクと迎えるのですが・・・。

朝プロポーズした花屋のアシュトンは昼にはあっさり彼女に逃げられ。店では二つのブーケを注文する客によって親友が二股をかけられていることに気づいてしまい、もちろん親友にあわてて報告。ある人は片思いだったり、ある人は邪魔が入ったり・・・・ステキになるはずの一日はどんどん怪しい様相を呈し、絡まりまくる人間関係。あら、大変!

「ああ、こんな話、どっかで耳にしたな〜」「こういう人、知ってるよ〜」と自身が目にした耳にしたことがある恋愛話が繰り出されます。

バレンタインの一日が終わる頃には寂しい男と女がため息ついて・・・。思ったようには運ばなかったけれど、でも結局は背伸びしないでいちばん自分らしい結末へと導かれてゆくところに胸をなでおりします(よかった♪)。

監督は、あの「プリティウーマン」のゲイリー・マーシャル。もちろんジュリア・ロバーツも登場。なんと、今回は軍人さん役。彼女が車でロスのロデオドライブを通り過ぎるとき、「昔一回、ここで買い物をしたことがあるわ」とつぶやきます。そう、お金持ちのギアさまに手をひかれてお洋服を買いまくった「プリティウーマン」のジュリア・ロバーツ。有名な一場面でした♪

涙壷度:★☆☆☆☆ (最後の最後、ジュリア・ロバーツが十数時間かけて、たった一晩だけ会いに行った相手に涙がボロリ。そうだったんだ・・・。)