Mちゃんと「ルノワール展」へ行ってきました。
あちこちでさんざん観てきたルノワールですが、今回は初期の作品、風景、静物などもたっぷり。「え〜?!これがルノワール?!」という新鮮な驚きの連発でした。
しかし、彼はほんとにふくよかな女性がお好みだったようです。とくに臀部と大腿部、つまりお尻と太ももがスゴイ。もし、わたしたちが描いてもらったとしたら、相当ぱっつんぱっつんにされて激怒しているかも・・・笑。
そして、モデルは女性というよりはあどけない表情の女の子たちばかり(かなりロリータ気味か?)。ポーラによるX線と赤外線の光学検査では、ルノワールがもとのデッサンの線から腰や太ももをどど〜んと太く描き直しているのが明らかです。それに髪型も変更していて、かなり好みのタイプが確立されていたのでしょう。
一枚だけとても華奢な女性のポートレイトがあったのですが、際立って違うのです。なんか深みがなくておもしろくない。この女性の要望でそのままを描いたのかもしれませんが、ルノワールの退屈さ加減が伝わってきちゃいます。
いちばん油がのりきっている頃に使っていたバイオレットが素晴らしかった。それにルノワールらしくない、花瓶を描いた作品がステキでした。
晩年、彼は相当目が悪かったといいますが、濃いオレンジ一色でぐりぐり描きまくっている感じで、バックの色と混沌としています。どうやら、このぐらいのインパクトにしないと自分で色を認識できなかったのかもしれません。Mちゃんに言われて目を細めて作品をながめると、ああ、人物がはっきり浮き上がって見えます。こんな世界でルノワールは描いていたのかな。
最近お疲れ気味だったMちゃんはルノワールからエネルギーをもらったと言っていましたが、ルノワールからピュアな暖かさ、そして女性に対する賛美のエネルギーが伝わってきました♪観るものをハッピーにする画家ですね。
PS 帰りに夜桜も堪能!ルノワール&サクラだなんて、なんて贅沢♪