午前中、ちょっと美術館に行ってこよう♪と思ったら、これが大きな間違いでした。おそろしくあつい〜・・・。とける〜・・・。
向かった先は目黒の庭園美術館。けっこう徒歩が長く、行き倒れるかと思いましたよ。緑に囲まれて涼しいだろう・・・なんてとんでもない。この酷暑の中、どこにいたって変わりはないのです。そして、セミがじゃんじゃん鳴いてて、気絶しそうでした(いつも室内労働なので、とてもやわになってます。)
お目あての「有元利夫展〜天空の音楽〜」はとってもよかったです。
以前から、この人の描く絵は漆喰の上に描かれたようなあたたかみがあるな〜と思っていたのですが、やっぱり。フレスコ画に影響され、それに日本画の岩絵具や金箔を使っているのです。38歳で亡くなられているので、たった10年の間にひと目見たら彼の作品だ、とわかる作風を確立しています。
どこかルネッサンス絵画をおもわせる背景、切り取られた空やふわふわ浮かぶ球体はシュールレアリズム風。そして、まるで時を経てはげ落ちたようなフレスコ風の絵肌。ファンタジックでとても気に入りました。
「才能というのは、内にあるものではなく自分の外にあるもの。それは、郵便や小包のようにある日届けられる。わたしは、それをぶらぶらしながら待つだけだ。」という有元さんのコメントがありました。そうなんですよね〜。才能があるといわれる人はみなさんそうおっしゃいます。それは、やってくるのだ!と。内側をどうにかしようとするよりも、リラックスしながら楽しみながらぶらぶら・・・(ふっふっふ。もっとぶらぶらする口実ができたわ〜♪)