お茶の間シネマトーク「歌も楽しめるB・ミドラーのおすすめ二本」

その昔、知り合いにたのまれて英語の詩を翻訳したことがありました。あまり何も考えずに、たんたんと作業をしたのを覚えています。

その後、「フォーエバー フレンズ」という映画を観ていたとき、ベット・ミドラーが歌うとっても素敵な曲がいっぺんで好きになりました。それは、はじめて耳にした曲。でも、強烈なデジャヴ体験。この歌詞知ってる・・・それも全部・・・なぜ?・・・よくよく考えてみたら、あの詩なのです。歌詞であり曲がついてることも知らずに、たんたんと訳した詩。

それは、「Wind beneath My Wings (私の翼をささえる風)」という曲。もちろん歌詞はとってもいいのですが、ベット・ミドラーの素晴らしい歌唱力で心に残る一曲になっています。

その一節に、
Did you ever know that you're my hero?
You're everything I wish I could be.
I could fly higher than an eagle,
for you are the wind beneath my wings.
Thank you, thank you,
thank God for you, the wind beneath my wings.

「あなたはわたしのヒーローだって知ってた?
あなたは、わたしがなりたいすべて。
わたしがタカより高く飛べるのは、
あなたがわたしの翼をささえる風だから。
ありがとう、ありがとう、
神さま、感謝します。わたしをささえるあなたという風に.。」

わたしは、友人や近しい人に感謝したいとき、この曲を贈ります。と、言ってもYouTubeからですが・・・(^^ゞ。

ベット・ミドラーがこの曲を歌っていた映画「フォーエバー フレンズ」、久しぶりに観てみました。育ちも感性もまったく違う異質な女の子二人の、山あり谷あり野原あり・・・の長い友情を描いた作品。ベット・ミドラーはとびきりの美人とはいえないけれど、とってもチャーミング。映画の中でシンガーを目指す女性も、彼女そのもののようなキャラクターです。

そして、彼女が従軍慰問の歌手として美しい歌声をたくさん披露している「フォー ザ ボーイズ」もおススメの一本です。さすがグラミー賞歌手、聴かせます!戦場を訪れながら歌手としてどんどん成功してゆく一方、夫も最愛の息子も戦争で失い深い心の傷を負う彼女。毒舌コメディとしっとりした演技、どちらも彼女ならではです。しかし、ベット・ミドラーが年をとったシーンでの、ハリウッド年寄りメイクがどれもフランケンシュタイン風なのには興ざめです・・・。ジェームス・カーンのちょい悪オヤジもかわいくっていい味だしています。

どちらも笑って泣いて、そして歌も楽しめる二本です。涙壷度:★★★☆☆

PS いつも、わたしをささえてくれている「風」さんたちに改めて感謝です。
ちなみに、オフィス・るんの「るん」とは「風」のこと。わたしも、みんなをささえる風でいたい!