久しぶりに妖艶ナマ美輪さん

「当日券とれたけど行きません?」と急遽お誘いがあり、パルコ劇場の「美輪明宏音楽会<愛>」に行ってきました。とっくに完売しているそうなので、ラッキー♪

開場前にチケットをピックアップするべくカウンターで待っていたら、入口正面にぎっしりと飾られたランの花をせっせとチェックする人影あり。ムム ・・・ !!あの黄色い(けど、ちょっと爆発気味の)の頭、美輪さんじゃありませんことっ!?ノースリーブのストンとしたワンピースを着て(いつもの、プリーツプリーツか?)、とってもふつ〜に見えました・・・黄色いオツム以外はね。

さてさて、お芝居ではなく美輪さんのお歌のほうは久しぶりです。会場が暗くなって緞帳がスルスル上がるや、あっというまに濃厚美輪ワールドへ。これはどうやら匂いによる演出もされているようで、緞帳に美輪さんのトレードマークの香り、「TABOO」がたっぷりと吹きつけられている・・・と友人。さすが、突出した美意識の持ち主。そして、舞台がなんともゴージャス、美しいです。そこにススッとご本人がおさまると、まるで一枚の絵のよう。

それにね〜、以前よりも格段にパワーアップしてらっしゃる。たしか、とっくに70は越えていらっしゃるはず。あっぱれです!

後半のアールデコスタイルの舞台もまた素晴らしかった〜。そこにすっぽりとおさまり、あのドラマチックな身のこなし、そしてときに沁み入るかと思えば、ときに会場をゆるがすような歌唱。この美意識といい、細やかに歌いこまれる女心にしろ、ほんとうにひとつひとつを経験して味わいつくしたからこそ、表現されるものだし、伝わるのだな〜と感じましたよ。

友人とも話しておりましたが、上手いとか下手とかいうレベルを越えて、もう発するエネルギーそのものが昇華されているというか、そんな雰囲気です。最後は完璧なる美輪ワールド。数日前に江原さんが鑑賞されたそうですが、舞台にマリア観音が見えたと・・・。さもありなん、まるで天上界のようなフィナーレでした。

ああ、楽しかった♪来年四月には、またエディット・ピアフをやられるそうです。これも、楽しみ!