お茶の間シネマトーク「ソフィア・コッポラと英国王」

「SOMEWHERE」を観てきました。ソフィア・コッポラ(フランシス・コッポラの娘さん)の作品、好き!観たい!と思う監督のひとりです。第一作の「ヴァージン・スーサイズ」からのファン。

好きなものに対して「なんで好きなの?」と聞かれてもとても困る・・・。なぜならヒトとかモノを好きになるって、これっていう一部ではなくって全体のバランス、雰囲気が好きなのですよね。ひとことでいえば、ソフィア・コッポラの作る映画の「空気感」「透明感」が好きなのです。

すべてを言葉でわかりやすく説明するわけではなく、音とか、ロングショットから伝わってくる感情(そう、彼女の映画は「このショット、ちょっと長すぎるんじゃない?」と思うことがあるのです)、それがその場の空気や感情をよく語っているのですよね。

う〜ん、好きなものを語るのがムズカシイ!

そしてもう一本、今年のアカデミー賞受賞作の「英国王のスピーチ」、やっと観てきました。吃音症であるジョージ6世役のコリン・ファースは変幻自在な役者さんですな〜。

スピーチセラピストに「あなたはまだ5歳の少年を生きている!」というようなことを言われるシーンがあるのですが、劣等感を乗りこえて無事にスピーチをやりおおせたジョージ6世は、怯えきって短気な少年から、自分をあるがままに受け入れた大人の背中にしっかりと変わっていましたよ。パチパチ!

仕事柄、このスピーチセラピストのアプローチの仕方にも興味津々でありました。メソッドというよりは、ほんとうにクライアントと同じ目線に立って寄り添う態度、セラピーの基本中の基本なのでありました。

わたしたちは全面的に受けとめてくれる人がいることで強くなれるのですよね!