たまには日本画

そろそろ涼しくなったかな?という夕方にお出かけ。しかしここ数日、これでもか!というすごい残暑ですね。

きょうは「山種美術館」にやってきました。“るん”から恵比寿駅をつきぬけて、さらに西陽をモロにうけて歩く、歩く。(残暑の中、すべて徒歩というのも厳しいです。)

本日の展覧会のお題目は「日本画どうぶつえん」。さまざまな動物たちがモチーフです。

ウサギが多いかな〜。ネコやイヌも、どの子も淡白に描かれているわりにはふわふわ感がよくでています。

日本画よりも洋画を観る機会が圧倒的に多いせいか、改めて日本画の構図の大胆さ、潔さを思い知らされました。油絵だと絵の具を薄くおくと、未完成感が強くなります。さらに、何も塗らない空間をつくるなんてもってのほか。でも、日本画は空間がものをいうのですね。あえて動物が画面のはじっこのほうにちょこんといて、あとは空間だったり。この「間」自体にしっかりと語らせるのが日本画。

すっかり構図のおもしろさに魅せられ、「日本画、描いてみたいな〜」とさえ思いましたよ。

わたしは奥村土牛さんの動物たちが気に入りました。それぞれに目に命が宿っていて、それぞれのキャラが強烈に感じられるのです。「どっかのネコ、イヌ」などではなく、「このネコ、このイヌ」なんですよね。

新しい美術館のビルは広々としていて、一階に緑に囲まれた和風カフェもあります。秋に、またお散歩にこよう♪