日本医師会のシンポジウム「災害とこころのケア」に行ってきました。
セラピーとして PTSD は扱うけれど、膨大な数の方が亡くなるような災害のこころのケアはまた違ったものがあります。ヒプノセラピー協会のミーティングでも、震災関連のこころのケアはどうしたらいいのか?とみなさん難しさを感じていましたっけ。
震災にあわれた方のみならず、これからはテレビの報道を通して何度も津波にのまれてしまった被災地以外の方のこころのケアも必要になりそうです。
日本医師会会長のご挨拶のなかで、震災直後、現地を訪れたときの印象を話されていました。想像を絶するようなガレキの山で、そこからご遺体の手足がのぞいているような状態。もちろん水もなく、そんな状況のなかで自衛隊員が一生懸命海水でご遺体をきれいにしている様子。でも、そこには政府や官僚の姿はまったくなく、テレビでは原発の事故の解説が流れるばかり。現地のほんとうのありさまが伝えられることもなく、この国は大丈夫なのか?と涙ながらに語られていたのが印象的でした。
そんな体験から「さらに国民のための医師会」をめざすとおっしゃっていました。
震災はわたしたちの中に、それぞれの新たな決意を芽生えさせているのですね。
このシンポジウムの模様は11月5日NHK教育テレビで14:00から放送されるそうです。