気づきの日記「オールを放せ!放しなさいってば!」

二十年来のおつきあいのある友人のお誕生日と新しいお仕事のお祝いです。アイスクリームにささった花火、そしてお店のオニイサンたちがみんなでBDソングを歌ってくれましたよ♪

彼とは古くからの学びの同志。国内のみならず国外にまでせっせと修行に出かけた仲です。

しかし昨年秋、仕事を辞めてからなんか様子がおかしい。自分で仕事をはじめる新たなチャンスにわくわくしてると思いきや、どよよ〜んとして、とにかく暗い!重い!この世の終わりみたいな顔つき。聞けば、何も仕事がない状況がこわくてこわくて仕方ないと。「とにかく俺に仕事をくれ〜」と叫びたい状態らしい。

その怖さに耐えきれず、あせって葬儀屋に就職しようとしたり(おくりびと?)、あるときは深夜に魚のエサを運搬するバイトで心を慰めたり・・・。そして、ついに頭を丸めることまで考えたそうな(きゃ〜・・・、生ぐさ坊主・・・)。

クライアントさん以外の人生には頼まれなければコメントしない主義なのですが、いささか言いたくなりましたよ〜。「ちょっとぉ?あなた何やってるの?」って。以前から自分で仕事をする夢を語っていたので、さすがに「違うでしょ〜」って「喝」を入れたくなりました。

そして年も明けて、その後どうしているかな〜と連絡してみたら、どうやら万策尽きはてたあかつきに、なんとチャンスはあらぬ方から降ってきた様子です。最終的には、もともと自分がやりたいと思っていた個人事業をはじめる機会が予期せぬところから現れたそうな。

ほんとうにおもしろいもので、わたしたちは自分のオールで力の限り漕ぎまくって、しかしそのときにはぜんぜん思う方向に進まず、なぜか同じところをグルグルしているか、まったくあらぬ方向へとたどり着いてしまう始末。頑張れば頑張るほど、結果がでない、という悲惨な状況。

しかし、これってどうやら、漕ぎまくった末に力尽き果てて「もう、どうにでもなれ!」とぐったり静かになる瞬間を神様はねらっているような・・・(たちワル!笑)。なぜかって、この人に力尽きてもらわないと、あれこれ抵抗して神様が計画したせっかくのベストなプランを行使することができないから。(まあ、殴って気絶させて、いちばんいいコースへひきずって行くよりはお手柔らかですが・・・。あ、でもそういうケースも目にしたことはあります。神様も見るに見かねたのでしょうね。)

神様はせっかく彼のために計画したとっておきのプランを邪魔されたくないから、オールを放棄する気がないなら、ちょっとエネルギーを使いそうなあれこれを用意しておいて、ようやく力尽き果ててもうどうにでもなれ!と静かになる瞬間までじっと待っていたのでした。

ほんと、こういうことってよくあります。わたしも、あ〜でもない、こ〜でもない、とやりすぎて、「ああ、もう疲れた!どうにでもなれ!」と思って放棄したときに、たいていいちばんよい道がおのずとやってきたことが何度となくありましたっけ。

つまり、オールは自分で握らんでいい、流されてちゃってください、行き先は秘密だけどかなり楽しいよ〜♪と。邪魔になるから、ジタバタしないでおとなしくしていなさい。まかせなさい、信頼しなさいってこと。

なぜって、漕ぎまくっているときには何か「抵抗している体験」があって、そこにたどり着きたくないからこそ漕ぎまくる。けれど、『あなたの人生に何かを実現させたかったら、それに抵抗しまくりなさい』っていうぐらい、じつは「抵抗」は確実に抵抗していることにたどり着いてしまうベストな方法なのです。(何かを手に入れたかったら、それに抵抗しましょう!)

セラピーでのクライアントさんを見ていても、また周りの友人を見ていても思いますが、結局は力を抜いて「来るもの拒まず」の態勢が、じつはベストな道への最短距離のよう。宇宙はわたしたちの頭では予測できない抜け道、欲しい結果へワープできる入口を用意してくれているのだけれど、それは一見洗練されていない道のように感じたり、効率悪く感じたり、間違っているように感じたり、なかなかわたしたちのお好みにはあっていないようなのです。

でもそこはつべこべいわず、とにかく目の前やってくるものに素直に「YES! 」と言うこと、そして信頼してそれを地道に体験してゆくこと。「ぜんぜんわたしの希望とちがうじゃな〜い」とふてくされず、怒らず、たんたんと目の前にある「今」を「ありがたく」受け入れてゆくことが大切です。(「ありがたく」受け入れる、はキーポイント。わたしたちの人生は褒めたたたえないと、先に進まないのです。褒めたたえてない時は不満があって抵抗しているとき、するとそこにエネルギーが集中して重くなり進まなくなります。)

そうです、ついついシリアスになるとエネルギーがどよよ〜んと重くなって、とたんに流れが悪くなり、ひっつき、いつまでたっても同じ場所に停滞してしまってメビウスの環をグルグル!とうことに。なので、とにかく人に何を言われようとノーテンキ!軽く、楽しく、朗らかに、そして目の前のことに感謝する。

人生、サクサク進んでゆくには、なにごともギャグにしてわらっちゃうこと(その点に関して、“るんスタッフ”は天才的なのでずいふん助けられています。一緒にぎゃはぎゃは何でも笑いに変えてしまうと、あっというまに嵐はすぎさっちゃうことしばしば。)

今回、旧友K氏を見ていて、オールをさんざん振り回したあげく、ついには地面につっぷし、その途端に地割れがするように新しい「彼の欲しかった」現実が現れるのを目の当たりにしましたよ〜。(彼が書いていいというので、書かせていただきました。)

気づきをありがとう。そして、Happy Birthday and Congrats for your new job! (もう、オールはへし折ったかな?)

PS 豆乳しゃぶしゃぶ、おいしかったです♡