お茶の間シネマトーク「“もしも・・・” がテーマの二本」

ラブストーリーがぴったりなアン・ハサウェイ主演の一本、「ワン・デイ  23年のラブストーリー」。

とっても可愛い女優さんですが、垢抜けない女の子をやらせたらけっこうハマり役。いる!いる!こういう子、という感じ。

出会って最初にデートをした日、お互いとっても惹かれたのに、素直なひとことが言えなかったために23年間つかず離れずの微妙な関係。ほんとうは、恋人よりも夫婦よりも、お互いのことを理解しているはずなのに・・・。

そんな23年の月日を出会いの日である7月15日だけに焦点をあてて綴ってゆきます。

誰にでも「あのとき、あのひとことを発していたら・・・」「もう少し素直になっていたら・・・」「もっと勇気があったら・・・」違う人生だったかもしれない、ということがきっとあるはず。

そうしたら、今とはまったく違う人生を生きていたかもしれません。

そう、「選択」こそがまさに人生ともいえます。

では、選択肢のあらゆる可能性が存在しているとしたら?・・・・そんなパラレルワールドを描いたのが、「ミスター・ノーバディ」。

両親の離婚、はたしてどちらについて行くのか?出会った三人の女の子、はたしてどの子と結婚するのか?あるいは、セリフの中にもありますが、「あらゆる選択肢を残しておくために、どれも選ばない」としたら・・・。そんな人生のあらゆる選択の結果が主人公ニモの頭に去来します。

もしかすると、すべては自分が観てる映画のようなものかもしれません。

セラピーとはまさに、この「選択」を意識的にしなおすことによって、ストーリーそのもの、あるいは結末までもを変更させることでもあるのです。この現実が好きでなかったら、他の現実を選びなおす。つまり観ている映画が気に入らないなら、フィルムをとりかえる。あるいは、映画のストーリーじたいを書き換える。

近未来的な話に聞こえますが、わたしたちのココロはとってもフレキシブル、なんでもアリなのです。だから、カコを書き換え、未来をのぞき、はたまたパラレルワールドへ侵入し、そちらを選ぶ。う〜ん・・・セラピーって、とっても SF的な世界だったのですね。