会期終了間近となり、あわてて「バーン=ジョーンズ展」に行ってきました。
バーン=ジョーンズの作品は他のビクトリア朝の画家たちと日本にくることはあっても、彼自身の個展ははじめて。レイトン卿をはじめ、アルマタデマやワッツ、ウォーターハウスなど、わたしの大〜好きな時代の画家の一人なので見逃すわけにはいきません!
つきあたりのレンガづくりの建物が三菱一号館美術館。レトロな趣きがあります。
入り口は、ぐるっとまわった中庭から。この中庭、都心のど真ん中とは思えないほど、たっぷりの緑の中にベンチがあり憩いの場となっています。
バーン=ジョーンズの作品は神話や物語を描いたものが多く、ちょっと不思議な世界。スモーキーなグリーンやブルーの画面が特徴で、薔薇などの小花が画面にちりばめられています。これは「眠り姫」。以前観たのはいつだろう?久しぶりの再会です。
こちらは「運命の車輪」というタイトルの絵。
右に描かれた三人はまったく身分の違う男性(奴隷、王、詩人)で、たとえどのような身分であろうとも運命の環からは逃れられないことを表現しています。裸体のデッサン力はすごいものがあります。イタリアでミケランジェロの作品に影響を受けたといいますが、きっとダビデ像を一生懸命デッサンして迫力のある人体像が描けるようになったのかもしれません。
観終わって出てくると、さっきの絵画の続きのように小さな薔薇たちが建物の前で迎えてくれました。
帰りに美術館の「カフェ1894」に寄りたかったけど、ちょうど食事のみの時間でお茶はできず。なので近所の「Papas カフェ」へ。こちらも、ゆたりできてよかったですよ〜。黄桃のケーキを味わいつつ、美しい絵画の余韻にひたっておりました♪