ハマってます、小林賢太郎さん

小林賢太郎さんの演劇「振り子とチーズケーキ」を観てきました。

「ロールシャッハ」「POTUNEN」と、この一年でハイペースに舞台を繰り広げています。

いつもながらのシュールな舞台装置。そうです、この方は美大出身なので、大道具、小道具、絵画、衣装など、とても個性的でアートしています。

今回もシンプルな舞台装置ながらも、それが図書館に、公園に、アパートの一室にも早変わり。でも、いちばんおもしろいのは、やっぱり賢太郎さんのテンポのいい「言葉」あそび。言葉の使い方、選び方が独特のリズム。ついつい引き込まれてしまいます。

すごくおかしけれど、ご本人はいたって細身で長身、色白、整ったお顔だちの王子さま風のいでたち。

「ロールシャッハ」のときは、左右対称のインクのしみ、ロールシャッハ・テストになぞらえたストーリー。

今回の「振り子・・・」は、振り子がふれると逆に力をたくわえる・・・つまり、あまりにもポジティブになろうとする男がどんどんネガティブにハマる様子を描いています。これは心理学的にも正しくて、ポジティブな自分になろうなろうとすると、潜在意識的にはネガティブになっていき、ついにはそれが足をひっぱるのです。

そんなふうで、賢太郎さんの舞台はちょっとサイコ的でもあるのです。

こんなちょっと小難しいタイトルのついている舞台ですが、めちゃくちゃおかしくって、笑いっぱなしでした。

ああ、花柄くん、可愛かった♪カイピリーニャ♡