最近、恋愛についてのカウンセリングをしていてとみに感じること・・・・
それは、どうして恋愛だけ、他の人間関係と著しく違うルールをあてはめてしまうのか・・・ということ。
ふつうにいい人間関係を育てたいと思っているときには絶対やらないことを、恋愛ではなぜか平気でやっちゃう。
もともと恋愛も、一人の人ともう一人の人との関係にすぎません。なのに、ふつうの関係ではやらないイレギュラー、あるいは反則行為ともいえることが恋愛では横行している感じなのです。
自分の親友にだったら、クリスマスに「あれ買え!」「これ買え!」「こんな安いものですませるなんて!」・・・という文句はおおよそ言わないのに、「彼氏」という名札がついたとたんに妙に搾取的になれる不思議・・・。
連絡だって、親友だったら「話したいとき」「相手を思いやりたいとき」に自然と電話をするのに、これも「彼氏」という名札がついている人には、「自分からはぜったいかけない」「じらせたほうがいい」、「心配させたほうがいい」など ・・・ そんなことをススメる指南書がいっぱいあって、またまたそれがベストセラーになっていたりします。
でも、そんな恋愛ルールブックでほんとうに幸せになっている人がいたら見てみたいです♪ 恋愛ルール本が教えているのは、相手のココロをもてあそぶ、あるいは支配下におく方法であって、本当に仲良くなる、距離を縮めてわかりあう、愛しあう方法は教えていないのです。
「愛」というものとはほど遠い、どちらかといえば戦いに「勝つ」方法。そうなったらパートナーとの関係は「安らぎ」ではなく「勝つか、負けるか」の攻防戦になっちゃうのですよね〜。大切だったはずのひとは、いつのまにか自分にとって打ち勝つべき「敵」となっているわけです。
だからふつうの人間関係はちゃんと問題なくこなせるのに、「恋愛」という名札のまえにはすっかり混乱しちゃう。「彼氏ができた!」というスペシャルな状況に舞い上がり、そこに今までの理想のすべてをつぎこむわけです。
とくにお若い世代は「ルール本」や「ドラマ」や「映画」にいっぱい擦りこみをされていて、同じようにやらなくちゃ・・・と思ったとたん、シンプルな人対人のあたたかなつながりだったものが、へんにデフョルメされてグロテスクなもにに変わっていく感じがします。
結局、人が二人でうまくやっていくには、まさに「二人三脚」の助け合い以外のなにものでもありません。だから、恋愛に悩むクライエントさんには、「自分の彼氏」だとか「恋愛関係」だとか、そんな名札はおいておいて、これはガチにひとりの人ともうひとりの人が助けあってうまくサバイバルしていく「互助会システム」だと思ってください、とアドバイスします。(互助会にだましあいは不要です!笑)
「彼との恋愛」という名札を「互助会システム」という名札に変えるだけでまったく違った関係が生まれます(笑)。だって、よい関係は「だましあい」じゃなくって、愛のある「助けあい」にしかありませんものね。
(「気づきの日記」バックナンバーはこちら: 古川 貴子/ヒプノセラピスト・心理カウンセラー )
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